概要
世界の犠牲になる少女と、世界を犠牲にして彼女を救おうとする少女の話
はるか昔、この世界から〈太陽〉が失われた。
〈神〉と呼ばれる魔法使いは、〈太陽〉の力をある塔に封じ込め、世界の一部分を〈光源〉と呼ばれる球形のドームで覆い、世界を生き永らえさせた。
失われた〈太陽〉の力を宿したその塔は〈太陽の塔〉と呼ばれ、この世界に光と魔素を行き渡らせ、人々の暮らしの礎として、今も生き続けている。
〈太陽の塔〉が衰える時、人々の中から世界を救う救世主が現れる――それは、この国を支配する国教の重要な教義で、この〈太陽の塔〉が機能を果たし始めてから一度も途切れることなく続く伝統のようなものだった。
世界を救う救世主――人はそれを〈聖女〉と呼んでいる。
父を亡くした少女・セリスは、姉代わりのリゼルと二人で暮らしていた。
ある日〈聖宮〉からの使者が、リゼルを迎えにやってきた
〈神〉と呼ばれる魔法使いは、〈太陽〉の力をある塔に封じ込め、世界の一部分を〈光源〉と呼ばれる球形のドームで覆い、世界を生き永らえさせた。
失われた〈太陽〉の力を宿したその塔は〈太陽の塔〉と呼ばれ、この世界に光と魔素を行き渡らせ、人々の暮らしの礎として、今も生き続けている。
〈太陽の塔〉が衰える時、人々の中から世界を救う救世主が現れる――それは、この国を支配する国教の重要な教義で、この〈太陽の塔〉が機能を果たし始めてから一度も途切れることなく続く伝統のようなものだった。
世界を救う救世主――人はそれを〈聖女〉と呼んでいる。
父を亡くした少女・セリスは、姉代わりのリゼルと二人で暮らしていた。
ある日〈聖宮〉からの使者が、リゼルを迎えにやってきた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しくも儚い、愛に満ち溢れた物語
太陽の失われた世界で、己の身を犠牲に太陽の代わりを務めようとする新たな聖女リゼルと、たった一人の家族を救うために世界の理に抗おうとするセリス。二人の少女の美しくも儚い、愛に満ち溢れた物語です。
恥ずかしながら、読み終えた直後の胸中に渦巻く悲喜交々を、上手く言葉に出来ませんでした。思い出しただけで涙がこぼれそうなほどです。
しばらく時間を置いて振り返った時、この物語はお互いを想い合う人々の愛の物語なのだと思うに至りました。
愛には、様々な形があります。
この世界は、あらすじからもわかるとおりにとっくの昔に詰んでいるのに、そこで生きる人々は誰も彼もが愛に満ち溢れています。しかし…続きを読む