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概要
世界が目を覚ます前の、ふたりだけの夜明けがある
誰もいない夜明けの校舎。取り壊しの決まった旧館に、壊れたはずの古時計を、毎朝こっそり動かす少女がいた。家に居場所のない僕が見つけた、彼女だけの秘密。針はいつも、七時四分で止まる。それは、二度と戻らない、ある朝の時刻だった。世界が目を覚ます前の、ふたりだけの夜明け。すれ違いと、やさしい嘘と、言えなかったさよなら。とまった時計と、とまった心が、もう一度動きだすまでの、五つの朝の物語。
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