概要
鐘を鳴らすだけの『雑用』だった俺。けれど廃教会で響いたその音は、千年前
鐘を鳴らすだけの『雑用』だった俺。けれど廃教会で響いたその音は、千年前に封じられた魔王を、確かに呼び覚ましてしまった——神官団から「無能」と追放された鐘師シオンは、亡国アルセラの廃教会で日々雑用に明け暮れていた。ある夜、彼が偶然鳴らした古びた鐘の音は、王女リオラの亡霊と、千年封じられた魔王の意識を同時に呼び覚ます。リオラは囁いた——「あなたの鐘は、神々さえ縛る『終焉の音色』」。優等生神官ガラントの嘲笑も、聖都の大司教バルゼが企てる陰謀も、すべては祖国を喰らった真の悪を覆い隠す煙幕だった。雑用鐘師の鳴らす一音が、世界を縛る封印を一つずつ砕いてゆく。
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