「Web小説で泣くなんて、あるのか?」
そう最初は疑っていた。
Paypayにも多分現代の貨幣にも対応していない、三途の川の渡し。
三途の川の渡し守と聞けば、超常的で無感情な存在だと思うことだろう。
だが、この作品の渡守はそうではない。渡ったり渡らなかったりする人から六文銭以外の、それぞれの生の有様を受け取り、彼女自身も少しずつ変わっていく。
それは「成長」だと、とあるドラァグクイーンがどこかで囁く気がする。
死後、次の生に向かうまでの話なのに、妙に可笑しい。 笑っていたはずなのに、いつの間にか胸の奥を静かに掴まれている。
じっくりと、心のデトックスとして読みたい作品だ。
で、最初の疑問だが、勿論、泣いた。