概要
「余を倒した聖剣を、着払いで売るな!」
王立神器管理局・英雄遺物監査課の新人職員、ミレイユ・ハルペンは、着任三日目にして王国の終わりを予感した。
国内最大の個人売買市場《マルシェ》に、伝説の聖剣エクスカリオンが出品されていたのだ。
商品名:伝説の聖剣エクスカリオン 多少使用感あり
価格:八万六千ルク
送料:購入者負担
出品者:元勇者ガルド
十年前、魔王を倒して世界を救った勇者は、今や農家になっていた。
そして彼は、温室を完成させる資金のために、使わなくなった聖剣を売ろうとしているらしい。
国民の象徴たる聖剣を、なんとしても適切な場所へ戻さなければ。
そう意気込んで現物確認へ向かったミレイユが目にしたのは、雨傘と草刈り鎌のあいだに突っ込まれた聖剣だった。
さらにそこへ、購入希望者が現れる。
「余を倒した唯一の刃だぞ! そ
国内最大の個人売買市場《マルシェ》に、伝説の聖剣エクスカリオンが出品されていたのだ。
商品名:伝説の聖剣エクスカリオン 多少使用感あり
価格:八万六千ルク
送料:購入者負担
出品者:元勇者ガルド
十年前、魔王を倒して世界を救った勇者は、今や農家になっていた。
そして彼は、温室を完成させる資金のために、使わなくなった聖剣を売ろうとしているらしい。
国民の象徴たる聖剣を、なんとしても適切な場所へ戻さなければ。
そう意気込んで現物確認へ向かったミレイユが目にしたのは、雨傘と草刈り鎌のあいだに突っ込まれた聖剣だった。
さらにそこへ、購入希望者が現れる。
「余を倒した唯一の刃だぞ! そ
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