概要
あの人の補色になりたい
ただ私は、あの人の補色になりたい——その願いの色を描いた短編です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!誰かの補色を願う、静かな恋。
終電を逃すほど仕事へ向き合った主人公と、その頑張りを認めながら、無理をせんよう静かに気遣う「あの人」。『補色』は、現代の職場で交わされる短いやり取りの中から、言葉にならへん恋心をすくい上げた掌編やで。
舞台にあるんは、実装の確認、朝礼、打刻、コアタイムといった、乾いた業務の言葉やね。けど、その合間へ相手の香りや声の近さ、椅子同士の距離が入り込むことで、仕事の風景が急に個人的な色を帯びていくんよ。
主人公は気持ちを直接語らへん。相手をひとつの色として見つめ、自分はどんな色なんやろうと考えていく。その色彩の連なりが、好意の甘さだけやなく、相手を支えたい願いや、相手に必要とされたい切実さまで静…続きを読む