概要
罪悪感と背徳感にまみれた姉妹百合
千堂美悠(せんどう みゆ)。女子校に通う15歳。
私は血の繋がった実の姉、千堂理桜(りお)の顔が好きだ。
世界で一番美しいと思う。
でもそれは、恋愛とか性欲とかを超越した感情のはずで。
「美悠も、舌を絡ませて」
上気した顔で見つめられ、心臓が早鐘を打つ。
操り人形のように従い、再び這入ってきた姉の舌に自分の舌を絡ませる。二つの舌が粘着音を奏でて一つに混ざり合う。
姉の舌が、欺瞞の鎧を剝いでいく。
不快感も生理的嫌悪も、確固としてそこにある。
ただ、それだけじゃないって話で……
認めたくなくて、姉の口づけから逃れた。
「理桜、もうやめてよ。お願い、やめて……」
赦して、とは口が裂けても言えなかった。
私は血の繋がった実の姉、千堂理桜(りお)の顔が好きだ。
世界で一番美しいと思う。
でもそれは、恋愛とか性欲とかを超越した感情のはずで。
「美悠も、舌を絡ませて」
上気した顔で見つめられ、心臓が早鐘を打つ。
操り人形のように従い、再び這入ってきた姉の舌に自分の舌を絡ませる。二つの舌が粘着音を奏でて一つに混ざり合う。
姉の舌が、欺瞞の鎧を剝いでいく。
不快感も生理的嫌悪も、確固としてそこにある。
ただ、それだけじゃないって話で……
認めたくなくて、姉の口づけから逃れた。
「理桜、もうやめてよ。お願い、やめて……」
赦して、とは口が裂けても言えなかった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!嫌悪と審美の渦中へと崩れゆく姉妹は、知的で性的な法悦を貪りつくす
本作は単なる「えっちな作品」ではありません(もちろん、「ペタンチズム」でも)。
「美」について、そして「人間性」について考えさせられる作品であり、また作者さんの思考を我々読者に共有してくれている、そんな場です。
ゆえに「web小説の第一話で約2万字か…。ちょっと読むのがタイヘンそうだなぁ」と固定観念に従い、通読を断念することはできればちょっと待ってほしいです。
もっと行き過ぎた言葉を用いてもよいのなら、「いつも時間的制約に縛られる現代人だからこそ、本作のような”じっくりと考えたくなる作品”を読んでみてはいかがだろうか」と他者に薦めたくなるのが私の率直な感想です。
閑話休題、私はどうしても…続きを読む - ★★★ Excellent!!!~「好き」の歪みが暴く、姉妹という名の檸檬色の罪 ~
「姉の顔が好きだ」という一文から始まりながら、それが恋愛でも性欲でもない、しかしそれだけでは説明できない感情として描かれる導入の緊張感が秀逸だ。
千堂姉妹の関係性は最初から対等ではなく、支配したい姉・理桜と、抗いながらも完全には拒めない妹・美悠という非対称な力学が物語全体を貫いている。「赦して、とは口が裂けても言えなかった」という一文に滲む矛盾不快感と生理的嫌悪が確かにありながら、それだけでは終わらない複雑な感情を抱える美悠の心理描写が、単なる背徳百合に留まらない読み応えを生んでいる。
連載中・全4話とまだ短いが、章タイトルが「姉妹という言葉」「姉と道徳」「姉妹と支配」と進むごとに関係性…続きを読む