人間という生物は楽園を追放されたその日から羞恥を覚え、怠惰に溺れ、啀み合いそして利己的に殺し合う。知恵の実など食べねば良かったか、と己の存在意義も否定せざるを得ない高度に発達した文明社会を生きる現代人たる我々が永遠に求めるもの。それは『愛』だ。本作における何処かで見た事のある風貌の、何処かで聞いた事のある口調の、麻雀の腕は鬼である事は余り知られていないかもという、ムリゴロウさんが『愛』を与えてくれる。ここにあるのは人間も一皮剥けば野生の動物と相違ない、ただそれだけだ。ムリゴロウさん。それは、『愛』の人。
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