それは多くの人が通る道。幼い頃の初恋のほとんどは淡く、掌に舞い降りた雪粒のように解けて消えてしまうもの。小さな社会での失敗を許さない狭量さ故に、人は硬直して大切なことを言えなかったり、必要な行動を起こせなかったりします。そしてまた今の美しさを壊してしまうのもこの上ない恐ろしさを伴っているから余計でしょう。 想い人の登場を期待して、そして会えなくて。少しほっとして、少しがっかりしたことが私にもあります。もし会えたなら、自分にチャンスが舞い降りたなら。言えた。言えない。その問いの振り子は大人になってもなお、心の何処かで揺れていたりします。
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