概要
振られた夜、電柱の前で出会ったのは、五年前に死んだ少女だった。
速水瞬は、5年間片思いしていた会社の先輩・山本マリナに振られ、同期の佐々木とやけ酒を飲んでいた。泥酔して帰宅する途中、瞬は電柱の前に佇む赤い服の少女と出会う。彼女は人を探しているという。最初は幻覚か夢だと思っていたが、何度も同じ場所で彼女を見かけ、会話を交わすようになる。少女は自分の名前も、探している相手も「わからない」と答えるだけで――。喪失と再生、「見つけられなかったもの」に向き合う物語。
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