概要
恋人たちを微笑ましく見守る私。違う――見られていたのは私の方だった。
冬花と柊也の距離が縮まっていくのを、私はいつも微笑ましく眺めていた。 恋が芽生える瞬間を見るのが好きだった。 ——その日までは。恋人たちの笑い声の中で、私だけが別の世界に落ちていく。触れられない恋。 終わらない未練。 そして——私を見つめ続ける誰かの視線。
作品イメージイラストはこちら↓
https://kakuyomu.jp/users/Aussen_Seiter/news/2912051596309635272
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰にも届かない恋が、あなたの後ろの席にいる
教室で少しずつ距離を縮めていく二人。それを見守る穏やかな物語かと思った瞬間、背後から忍び寄る異質な気配に、空気が一変します。
「冷たい」ではなく「温度が欠けている」という表現が秀逸で、目に見えない存在の不気味さがじわじわと伝わってきました。
けれど、この作品の怖さは、単なる怪異では終わりません。
後ろの席にいる「僕」は、ただ相手を見つめ、近づきたいと願っているだけ。その想いは恋に似ているのに、決して届かず、相手にとっては恐怖でしかない。
温かく育っていく恋と、永遠に動き出せない恋。その対比が、物語に切なさと深い余韻を残しています。
卒業しても、季節が変わっても、あの席にはまだ誰…続きを読む