書き始めた理由、今も書く理由
俐月
私のこと
初めまして、またはお久しぶりです、またはいつもありがとうございます。
私ごとですが、どうして私が空想を文字に起こすようになったのか、今も書き続けるのかを書かせて頂こうかなと思います。
私はもとより少し変わった子供だったらしいです。その自覚はありませんでしたが。
今思えば、人の背景や構造に目が行きがちで、なかなか集団心理を理解できない子供でした。
幼いからから空想が大好き。気がつけば青い鳥文庫を読み、アニメもすごく見てました。
友達関係も良好でしたが、何せ頭の中には常に空想。
学校が退屈すぎて、授業中に空想しまくっているという経験は書き手の方ならよくあることだと思います。
そんな私が筆を取ったのは小学5年生の時。
女の子向けのアニメより、バトルファンタジー系が好きだったのですが、ちょうどハマっていた「デビルチルドレン」が最終回を迎えてしまいました。
「ああ、このワクワクをどうすればいいんだろう? もっと長く続かせたい。
そうだ! 自分で書けばいいんだ!」
子供の発想です。
そこに自信なんてものはありません。ただただ純粋に、頭の中の空想を書き出せばいいのだと思いつきました。
初めて書いたのは、丸パクリの「エンゼルチルドレン」
セリフでしか構成されてないものです。
それ以降、小学生の間はセリフと申し訳程度の説明文で構成されたものをひたすら書いてきました。
学校の休み時間、帰ってきて時間があれば、寝る前。
そこに義務感というものはもちろんなく、頭の中に溢れる空想を書き出すのに時間が足りない。
楽しいから書く。
幸運なことに小学生から話を書く私を揶揄する声はありませんでした。
むしろ、読ませてという友達が数人いて、急かされたりもして、空想を共有する楽しさがありました。
中学に上がるとそれなりにまともな文章構成で書き始めました。
私の書いた話をリメイクして、友達とリレーをしたり。
そうして20代前半までずっと書き続けてきました。
途中途中で余裕がなかったり、忙しくて書かない期間もありましたが、物語でなくても詩だとか歌詞風、自分の考えや想いをダラダラと文章に起すことはやめたことはありません。
書いてきたのは大体ファンタジーでした。
たまにSFを書いたり。
基本的に長編。勢いで書いてエタらせたものも数多くあります。
それでも完結させてきた長編は、今思うとテーマがほとんど同じでした。
何歳かは覚えてませんが20代前半に私は一度、本気で作家を目指そうと思い立ったことがあります。
まだwebが今ほど有名でなく、公募がメインの時代です。
しかしweb小説に投稿されているものを見て、劣等感を感じ、行動に起す勇気はありませんでした。
まだ若く、そのための忍耐力も地道に続ける精神力も私にはなかったんです。
私は語彙力も文章力も平均より劣る。
そんな思い込みがあり、勉強するのが怖かったんです。
そして10年ほど、私は筆を置きました。
いや、正確には置き続けることは出来なくて、その間に2つだけ長編を書き上げましたが、それでも前ほどのように毎日は書かなくなったんです。
そして去年か一昨年。
まぁ、私はずっと色々あったんですが(誰にでもあるように)、決定的に自分を立て直さないといけないという底つき体験をしました。
私は一度、アイデンティティを喪失しています。
とあることのためだけに生きてきて、その目的が達せられた途端、そのためだけに築き上げた全てが不要になってしまったんです。
それから私は考えました。
生きる目的、その理由を失った今、私はどうすればいいのだろうか?
まず考えたことは「何が好きで、何が嫌いなのか」でした。
何色が好きで、どんな食べ物が好きで、どんな人と仲良くなって……
1から全てを築き上げる作業に入りました。
それが去年のことです。
それまでの間。20半ばくらいからずっと私は趣味を探してあらゆることをしてみてきてたんでふ。
ハンドクラフトもそれなりには試してたけどのめり込むほどではない。他もそうでした。
書くことをやめていた私が、再び筆を取ろうとしたきっかけは覚えてません。
ただやっぱり書くことが"好き"なんだということを自覚する瞬間がありました。
感覚で書いてきた。
本も漫画もたくさん読んできて、その中で何となく感覚で書いてきました。
それではいけないと思い、1から勉強しなおしたのが今年です。
作家になりたいか?
そう問われると、おそらくYES。
でも目的がそこにあるわけじゃない。
私にとって「書く」ということは、生きる上で欠かせないものみたいなんです。
物語を書くだけではない。
自分の考えや想いをこうしてダラダラ述べることも、Xの端的な投稿も、やりとりでさえ私にとっては、「書く」ということ。
書かないと呼吸の仕方を忘れるんです。
書くことが私を整え、気づきや成長と共に前に進ませる。
「書く、伝える、伝わる」を学ぶのは発見の連続です。
それに書いていたら私はリラックスするようで、孤独だと思ったこともありません。
何者かになるために書いてるわけではなく、
自分が何者なのか、その輪郭をなぞり、そのたびに確認し、更新し続ける。
そのために私は書くことをやめられないんです。
あとは普通に人間の心理構造が大好きです!!
知らないことを知りたい。
理解できない心境は理解するまで考えることをやめない。
書いててもキャラの心境が理解できない時はわかるまで考え続ける。
これが本当に楽しい。
勿論、リアルでも。
その上で、ひとりよがりにならない書き方のバランスを取る。
言葉を伝える。
これもまた私が幼い時からずっと考えてきたものだったので。
脈絡はありませんね!
ダラダラと書いて申し訳ない。
文学系ダークファンタジーを書いてる俐月という人間はこんな感じです。
自己紹介も兼ねて、書かせていただきました。
優等生のような言葉を並べましたが、全て本音です。
どうぞ、初めての方も、私をすでに知ってる方も、共感してくださる方も、理解できないと思われる方も。
このような書き手が、おそらくたくさんいるのだろうということだけ知っていただければ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
書き始めた理由、今も書く理由 俐月 @ri_tsuki
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