ドラマや映画の意義
世の中、お涙頂戴の映画やドラマ、多すぎる。
でも、この沢山のコンテンツは、きっと僕らを泣かせ、その中に描かれている倫理を僕らに沁み込ませるためにある。
悪い者は淘汰されますよ。善人は幸せになりますよ。物事は大抵上手く行きますよ。幸せはきっと最後にやってきますよ。etc…。
だいたい、ドラマの中で描かれる物語は、登場人物全員が幸せになり、現実世界で、悪いことをしてしまった人間が、心を入れ替え、良いことをしてきて疲れた人間が善人は救われることを学び、カタルシスを感じるようにできているのだと思います。
だからこそ、PG12やR15、そしてR18は存在するのだと思います。
ちなみに、PG12・R15・R18のレーティングの説明ができますか?
『PG12』:12歳未満の青少年には、同伴者の大人の助言が必要です。(12歳以下も観覧してよい。)
『R15〔R18〕』:15〔18〕歳未満は閲覧できません。
このレーティングの意味合いは、なんだと思いますか?
レーティングの判断基準というのは、『その作品の内容が、犯罪教唆の恐れがあるか。そしてどのくらいその危険性があるか』という物差しで設定されています。
さてここで、全年齢対象の『G』のレーティングで見られる作品を見て見ましょう。
まあ、沢山ありますが、たとえば、ヒーロー映画は軒並みですね。
ジョーカーが登場する『ダークナイト』も、サノスを倒す『アヴェンジャーズエンドゲーム』もGです。
これは、勧善懲悪がハッキリしていて、悪者は最期に必ず成敗されるから、Gですね。ヒーロー映画では当たり前の構図ですが、ただ、この構図の中で、残酷なシーンが登場する、『デッドプール』のシリーズや、ウルヴァリンの単体作品(これはあろうことかA〇業界の言い方)である、『LOGAN』などがそうですが、これはR15です。
日本でも、松坂桃李さん出演の『不能犯』はPG12ですが、これは、根本的に問題が解決せず、結果的に映画の最後以降も悪が暗躍するからだと思います。
そして、何より、僕が大好きな『悪の教典』。これは、伊藤英明が、犯罪の限りを尽くします。それは、『未成年との淫行』『電波法違反』『殺人罪』など様々です。この作品は、R15です。
悪行の限りを尽くし、そして捕まらず、さらに悪意が継続され、そして、悪意の塊が完成する作品、『ハウス・ジャック・ビルト』は、僕の中で禁忌を犯した映画として有名ですが(作品内では、子供が殺されてしもたのですが、映画でのお約束は、R15作品でも、小学生や中学生くらいの子は、作品内でヒーローになったりするなど、希望があるものです。ですが、この作品では、悲惨なことになります。無防備なのに銃で狙われたり。)、ちなみにこの作品は、R18です。
このように、悲惨な犯罪が、遂げられてしまう場合は、最も犯罪教唆の恐れがあるので、R18 となっています。
さて、以上を考えたうえで、北野武さんの言葉を見て見ましょう。
ある記者が、映画監督として様々なグロテスクな作品を世に出している北野武さんに、その作品の社会的影響について尋ねていました。以下は、僕の要約です。
記者『このように、社会に悪影響を及ぼしかねない作品を多数制作しておられますが、自身が犯罪教唆をしている可能性について、考えたことはございますでしょうか?問題とは思われませんか?現在では、様々な凶悪犯罪が横行していますが、あなたがそれをさせているという自覚や危機感などはございませんか?』
北野武『考えたことないねえ。兄ちゃん考えてごらんよ。世の中、お涙頂戴の映画やドラマが山ほどあるってのによ、なんで世の中良くならねえんだ?そういうことだよ。』
マジで痺れません?かっこよすぎません?
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