作家の孤立
昨日、バンド活動をしてきた。
するとね、色んな人たちが、様々なライブステージに立っている様子が、ポスターでわかるんだ。
皆若くて、元気があって、バンドのメンバー同士、仲が良い人たちで構成されていて(そりゃ内輪揉めはあるかもしれないが、写真の中ではみんなが1つの音楽に向けて意思疎通をしているとみられる熱意がそれぞれにこもっている。)、とても美しんだ。
それを見るとね、僕も若いうちからバンド活動をしていたらよかったと思うよ。
あの頃はあの頃で、必死だったと思うが、やっぱり、若いうちにやっておくべきことは、多かった思うね。
そこでだ、作家について、書こうと思うのだが。
作家というのは、若いうちから根を詰めてやりこなしてしまうと、孤立を深めるかもしれない。そう思っている。
明治時代、太宰治や夏目漱石、芥川龍之介が精神障害に苛まれていたころ。
あの時代というのは、作家になるのは金持ちの家の生まれで、家政婦や丁稚奉公が家にいて、その家の子供は家事をしなくてよかった。
そのような人間ほど、執筆活動に時間があり、それに打ち込めた結果、自らの執筆技術が向上してしまい、作家として大成してしまうということがあっただろう。
そうなると、彼は、ますます社会と隔絶してしまうのだ。
彼は、執筆した作品の印税収入で、ますます社会生活に参加しなくても生きていけるようになる。
すると、彼はまた陰にこもって執筆を継続し、ますます闇の深い作品を作ってしまうだろう?
そうやって、人間というのは深みにはまっていくのだ。
だから僕が思うのは、人間関係って大事だよねってこと。
他人とのかかわり、知り合いの数。そして周りの人間の多さ。そういうのは、陰にこもることの危険性から僕たちを隔離して、陽のある方へ僕たちを導く要因だ。
作家活動と音楽活動はそれと対極をなしていると思っていて、僕らが作家活動で陰キャな日常を活性化させるのに対して、音楽活動を並行して行うのは、やはり朗らかで活発な陽キャ活動に参加するためなのだよ。
だから僕は、音楽活動をすることにした。
20代からバンドに参加していたらよかったね。それは、後悔しても仕方ないのだけど、若い子の活発な活動を見ていると思うよ。眩しいなって。
でも今からでも遅くない。そう思っているよ。
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