レビューの題名として、当たり前のことを書きました。未知の可能性が存在して、示された道を進んでいけば、未知の結末に至ります。未知。それは、幸いでしょうか、不幸でしょうか。少なくとも事前には分かりません。事前には分からないから、文字通りに「未知」なのです。時を経て現実として受け入れる、それしか知るすべはありません。さて、この物語の結末はどうだったのか。ですが、本作は小説として「当たり」です。結末を既に知っているレビューアーとして保証します。