19話 転生した作者?! VSモブ✕ヒロイン集結?!
家の前に仮面を付けた青年が居た。
俺の名前は、入江光輝。
このゲームを作った張本人。
目が覚めたらこの世界のモブになっていた。
恵梨香をあんな風に書いた記憶がない。
一体この世界に何が起きてる?
恵梨香は、何故あんな風に?
だが、一つ言える事がある。
恵梨香は、主人公達の敵だろう。
なら、俺の知識を使って手助けしよう。
俺は、恵梨香を愛している。
それに、俺は作者だ。ならば神と言えよう。
神の知識を使い、恵梨香を幸せな道に
導いてやろう。恵梨香がしたいのは、まず、彼等に
絶望を見せること。ならば、邪魔が入らないよう
家の前で人を通さない事だな。
俺がこの世界に来た以上、恵梨香を苦しめる膿は、
取り除く。それが俺の役目。
真田魁斗side
たった今、一成から連絡があった。
白石紅玉の家に来て、と。
何かが起きているという事だろう。
そして、白石の家に何の為に行ったのか。
白石と接点はなかった筈だ。
何よりもヒロインと関わりたくないんだが!
白石紅玉は、読者からは、完璧なSと言われている。俺は、Мじゃないので正直良さが分からないが
かなり人気なキャラだった。
もうすぐ白石の家に着く。この世界は、もう既に
原作とは大幅に改変されている気がする。
………………?誰かが家の前に居る。
だが、味方って訳でもなさそうだな。
中で何が起きてるのか分からない。
けど、一成でもどうにもならない事態。
お前らヒロインは、俺の邪魔ばかりするな。
俺は、ただ、平穏な生活を送りたいだけなのに!
だけど、俺の友達を害するなら……話は、別だ!
俺のモブ力を持ってヒロインを打ち倒す。
「…………どうやら……来たようだね。
邪魔が異物が。」
「悪いがそこを退いてもらうぞ!
俺には、やらなきゃいけないことがあるんだ!」
「ならば…俺を、倒すんだな。
無理だがな!」
仮面を付けた大人か?だが、敵か。
ならば、俺が出来るのは、倒すだけだ!
はぁ……俺さ…退院したばっかり何だけど?!
ドッ
先手必勝!押し通る!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ふっ。馬鹿の一つ覚えだな?
がっ。」
ぐっ。
入江光輝が突っ込んで来る真田魁斗の顔を
膝で攻撃してその拍子に倒れてしまった。
「ぐっ。だけど、俺だって。」
「無駄だよ?君じゃ、俺には、勝てんよ?」
「それでもやるしかないんだよ!」
「なら、その男の戦い。申し訳無いが
私も参加させてもらおう。」
は?な…なんで…あいつが?
今…木刀を持って現れたのは…
ヒロインだった。3年1組剣刃舞(つるぎはまい)
その人だった。剣道部部長。何故そんな人がここに?
「今の戦い、見させて頂いた。
どちらが悪なのかは、分からないがどちらの意地が
上なのかは、把握した。
私も参加させてもらおう。」
な…何で?本当に意味が分からない。
剣刃舞が登場するのは、もっと先の筈。
もっと言うと剣刃舞は、正義の為にしか動かない。
原作ではその性格を利用されて罠に嵌められた。
けど、この世界では、彼女との関わりは、一切ない。じゃあどうしてここに?
「ふふん♪僕がお呼びしたのです。
大きな戦いになる事が予想されたのでね?」
こいつは、神楽晴明。1年1組で前に言った糞女だ。
彼女達が何故ここに?
「私が彼女達にお願いしたのよ!
貴方に力を貸して欲しいと。
そしたら条件を出されたわ。
それに足る男なのか見させてもらうと。」
「そゆこと♪君は、それに足る人物だと言うことだね。」
鷹宮六花?!そうか……教師なら彼女達を
動かせても不思議では、ない…か。
神楽晴明(かぐらせいめい)。
青髪のショートカット。
面白い事に目がなくてその為なら
誰でも犠牲にするモンスター女。
「わ…私も!貴方の力になりたい!です。」
藤堂彩葉。ヒロイン達が次々に集まって来る……
絶望だ。これは、間違いなく絶望だ。
関わりたくねえって言ってんのぉ!!!!
俺が何したってんだよ!神なんて居ないんだぁ!
「ふふん♪僕が助けに来た事が泣くほど
嬉しかったのかい?」
「そんな訳!ねえだろぉ。」
「おいおい……そんなに本気で泣かれると
困るかな。」
「あたしも居るぜ!お前が危険な目に遭うなんて
あたしは、我慢ならない。
だったらあたしもお前を守る。
だから、助けようぜ?あたし達でさ!」
「はぁ……もういいか?
どうせ全員ここで終わるんだ。
茶番は、そこまでにしろ。」
「この男の相手は、私がやろう。皆は、先に。」
大丈夫なのか?
でも、行く以外の選択肢なんてないよな。
「剣刃さん!絶対に負けないで下さい!」
「ふっ。あぁ。少年…必ず助けろ!」
「分かっています!」
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