8話 恐怖…懺悔……………………誰の?
「魁斗君!昼食一緒に食べよ?」
そう言って俺の教室に来たのは笑顔な河野君だった。
「うん。一緒に食べよっか?」
「うん!じゃあ隣、失礼するね?」
「お…おう。」
俺の隣に座る必要なくないか?
普通は前じゃね?
「おい!河野!抜け駆けしてんじゃねえぞ!」
そう言って教室に乗り込んで来たのは一成君だった。そして、その後ろには、恵梨香さんと彩葉さん
が居た。俺の教室に集まって来んなよ!
「お兄ちゃん!うるさくしたら迷惑だよ?」
「あん?そんなの知らねえよ!
おい!いいから食おうぜ!」
弁当を食べるのは良いがお前らが居ると
目立つんだよな〜。
「そ…そのすみません!私まで御一緒して!」
深々と頭を下げないで欲しい。
別に何も悪い事をしてないんだから。
…………………鷹宮先生は、何してんの?
ずっとこっちを見てるけど。
ん?俺を呼んでんのか?
ちょいちょいと手を上下に振って招いている……
「悪い!俺ちょっとトイレ行ってくるわ!」
「ん?ああ!」
「で、何の用で?」
「まず、強姦魔から助けてくれてありがとうね?
それと私を無視するのはいい加減やめたら?
そんなに私にお礼を言われるのは嫌?」
「そ…そんな事…ないですよ!」
「そう?それなら良いのだけれどね。
これは強姦魔から助けてくれたお礼よ!
本当に感謝してるわ!ありがとう。」
そう言われて袋を渡されてしまった。
お礼なんて要らないんだけどな~。
ちなみに中身はお菓子だった。
「そんなに、気を使わなくてもいいんですけど」
「駄目に決まってるでしょ?
助けて貰ったんだから!」
「は…はい。では、ありがたく頂きます。」
「………えぇ、それでいいわ。」
「それで……本題だけれど…………
河野君についてよ。彼はどういう人柄なのかしら?
詳しく教えてほしいわ!」
「そう言われましても。
困ってる人は、絶対に助けるお人好し……かな」
「そう……なのね。」
鷹宮六花Side
はぁはぁ………息が苦しい。
私は、彼を守ると誓ったんだ。
けれど、何故彼女は……彼女達は私の家族を ?
今、私の親はどうなっている?
分からない。
彼女がここまでするなんて。
彼女の目的は河野君を追い出す事。
そして手段を選ばない。
彼を守ると言ったのに。
ごめんなさい……守れそうにないわ。
多分……貴方に迷惑をかけるわ
彼女に気が済むまで使われて
ゴミになったら捨てられる。
でも……私は、家族が…お母さんとお父さんが
大好きだから。私は、家族を助けたい。
ヒーローはきっと居る。
そうよね?あの時の貴方のような。
ピンチの時に助けてくれる人が。
他にも私のように大切な物を…人を
傷つけられそうな人が駒の真似事をしている。
彼女は、言っていた。用済みになっても使い道はある、男の相手……とかね?。その時恐怖が私を
支配した。でも逃げられない。
誰にも言えない。言えば家族が殺される。
男に蹂躙される。そんなのは嫌だ。
じゃあ私は、どうすれば良かったんだろう。
どこで間違えたのだろう。
魁斗君…気をつけて。
彼女に隙を晒さないで。
使える手段を全て使ってくるよ。
そして…おね……がい
家族を……たす…けて!
……………… 鷹宮六花は?に落ちた………………
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