7話 鷹宮六花はモブを選ぶ………………………………

鷹宮六花side


どうして彼があの場にいたのか………

でも助けられた。彼があの場に居なければ私は……

真田魁斗君………普通の生徒ってイメージが

あったけれど、彼は私を強姦魔から救ってくれた。

いつも嫌らしい視線で見てくる副校長も学校から

追放された。彼には感謝しかない。

恩を返したい……私に何が出来るのだろう?

成績を上げる。いいえ…彼はそれを望まないだろう。

私はどうすれば彼に恩を返せるだろうか?

正直に言うが、私は男性が苦手。

いつも嫌な視線を送ってくる。

でも彼は私にそんな視線を送る事はなかった!


私に出来る事………………彼が困った時に力になる

それが私に唯一彼にしてあげられる事。




「先生、少し良いですか?」



「?、何でしょうか?」



「彼が……真田魁斗さんがイジメを受けています」


彼がイジメを受けている?そんな話聞いたことが

ないけれど……《彼女》は何故そんな事を

知っているのでしょうか?


「………何故、貴方がその事を?」



「ぐ…偶然見てしまったんです!

私に彼を止める術はなくて……だから、先生に!

うぅぅ……私、悲しいです!」



「ふ〜ん………そうですか。分かりました」



「なっ……それだけですか?」


………………彼女は私を馬鹿にしているようだ。

私は聞いた。何故、貴方が?と

彼女は言いました。見たと…………

あり得ない。私はまずこの学校で彼女を視野に

ずっと入れていた。彼女は真面目だから。

だから、ずっと見ていた。

イジメられないようにと。

私は1教師として生徒を大切にしてあげたい。

だから見てた。ずっとって言っても別に

毎日どこでも見てた訳ではない。

でも、イジメが起きていて何の話もないのは妙だと

私は、思った。だから試した。

彼女は嘘をついた……………何の為に?


どうして彼女は……………………………………


私に



❴ 河野隆太郎を追い出すのを手伝ってくれと?❵








私は今…………彼女の闇を見た。

彼女は、………やばい。

私の本能が私に伝えてくる。

彼女を魁斗君に近づかせては駄目だと!

でも、どうすれば?

彼女が何を考えているのかは分からない。

けれどあの目は本気だ。

まず、河野君を消すつもりだ。


さっきのは、…………本物の殺意。


私が魁斗君を守らなきゃ!

あの時、体を張って私を助けてくれた!

なら、次は私の番だ!




???side


あーあ

意外と鋭いなぁ〜

あはっ。お…面白いなぁ〜

そうじゃなきゃ楽しくない!

今の駒は3人。

鷹宮は敵に回るかもな〜

ん〜、先に排除しちゃおっかな〜♪

あはっ!鷹宮如きが敵に回っても変わらないけど。

断られるのは想定外かな〜。

ん〜。でも、まぁ。副校長は使えない塵だったね。

あれが成功していればなぁ〜♪

鷹宮は自殺か男への憎しみ

そのどちらかだったのにな〜♪

あはっ!でも次はそうはいかないよ?

徹底的に河野を排除しちゃいま〜す♪

あいつを使おっかなぁ?









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