ただ国の道具としての少年兵にも、心と意志があり容易くは消えないこと。

作者様のBLチャレンジ作品だそうです。

BLには好みのカップリングがあり、残念ながら好みは外れてしまったのですが、

まあ、アクションに、憎ったらしいマッドサイエンティストに、敵かと思ったら純情でわちゃわちゃ盛り上がる味方国側の追っ手たちといい、楽しい楽しい。

小説の地力って、大事なんだなあとしみじみ。
基礎力高いと、なんでも書きこなせるんだなぁと感じちゃいました。
キャラも魅力的です。

「自分の被造物に性格の歪み整備してもらえ、このゲス!」
って、悪罵したくなるくらいマッドサイエンティストさんは憎ったらしくて、お手本ゲスです。

委員長も某さんも良かったなー。
第三者的視点を交えたちょっと入り組んだやつと、一本気気質の恋愛観は両方いると幅が出ますしね。

基本のツボをしっかり押さえてあって、タイトル回収も「成る程!」となる、作品になってます。

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