同級生の茉莉が由衣から執拗ないじめを受けているのを見ていたクラスメイトたち。彼らは由衣を呪うため、夜の教室で黒板に書き付けた――。
クラス内のいじめという一つの事件に関わった当事者たち。彼らの心は次々と壊されてゆく。呪いや精神崩壊といったホラーならではのガジェットを上手に扱っています。
さらにストーリーはそれだけでは終わりません。本事件を読了後すぐに、タイトルにある「認知機能に関するテスト」が出題されます。
凝った作りの構成に新味を覚えると同時に、精神が壊れていく登場人物たちの迫真の描写に戦慄させられました。