大賞おめでとうございます。空を恐れ海に焦がれるハヤブサの末子が、喪失と孤独を経て自らの翼で羽ばたくまでの成長を、圧倒的な筆致で描いた傑作。父から託された「風の中の答え」という哲学的な問いと、急降下という「速さ」を武器にするドラマが見事に融合。海と空、光と風の詩的な対比が美しく、生々しい生態描写が寓話に血を通わせている。正解のない空へ、一羽の渡り鳥として命の軌跡を書き足していく姿に、魂が震えるほど感動する。
「カクヨム甲子園2025」へのご応募ありがとうございます。そして、中間選考通過おめでとうございます。鳥の視点から紡がれる物語が新鮮でした。自然の厳しさと美しさが伝わってくる文章力の高さも伺えます。これからも創作活動を楽しみながら、素敵な作品を書き続けてください。
空は恐ろしく、だからこそ海に憧れた、どこか場違いなハヤブサの末っ子。そんなちょっと違う息子を、父親が優しく導く。ハヤブサに生まれたことに意味がある、と。 終始ハヤブサ一家のお話ですが、隠喩・メタファーにも思えるのは、きっとそれが人だけではなく、全ての生き物にとっての生存哲学だからなのでしょう。 誰かと違う事、恐ろしいと思うことは決してマイナスではなく、そんな彼だからこその生存の可能性を秘めているのですよね。それが力強くも優しく諭すように書かれていて、とても良かったです。あとお父さんが格好いい。