第2話 親友の登場

放課後の教室、蓮は机に向かってノートを広げていた。

隣の席には桜井美桜。


「ねえ、蓮くん、昨日の授業の問題わかった?」


その問いに、蓮は少し戸惑いながら答える。

「えっと…多分こうかな?」


美桜はにっこり笑いながらノートを見せてくれる。

二人で肩を寄せ合いながら答え合わせをする時間は、心地よくて楽しい。


その日の帰り道、二人は自然に並んで歩く。

「明日も一緒に帰ろうか」

「うん、いいよ」


初めての会話はぎこちなくても、確かに二人の距離は少し縮まった。

夕陽に照らされる二人の影が、どこか柔らかく重なる。

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