第3話 放課後の図書室

放課後の図書室は、静かで落ち着いた空間だった。

蓮と美桜はお互いに本を開きながら、時折視線を交わす。


「蓮くん、この章、ちょっと難しいね」

「確かに。でも一緒に考えればわかるかも」


沈黙さえ心地よく感じられる時間。

蓮は美桜の髪の香りやページをめくる音にさえ、心が落ち着くことに気づく。


「ねえ、今度の休み、どこか行かない?」

美桜の突然の提案に、蓮は驚きながらも笑みを返す。

「いいね、楽しみだな」


静かな図書室で、二人の小さな冒険が始まろうとしていた。

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