「5、教皇」 『双葉と雛鳥』

 手を繋いだ双葉は微笑む。

 無垢(むく)な広間に、

 真紅(しんく)の紋(もん)が拡がり。

 全てを擁く腕。

 深海の娘子は、息吹を与える。


 氷華(ひょうか)が浮き上がり融(と)ける。

 瞳を濡らして、

 蒼空(あおぞら)の白雲(はくうん)を見た。

 暖かな腕の中。

 眠る雛鳥に兵も、賛歌(さんか)を呑む。

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