第3話
どれだけイケメンでも私の中でいいなと思う見た目の特徴がいくつかある。
丁度いいしジャッジしてみようか。
勝手にすみません。そう思いながらその人を観察してみる。
その人は白の有線イヤホンを付けていて、音楽を聴いているだけなのにまるでアクセサリーのよう。
サラサラのマッシュ、大きすぎない綺麗な目、高い鼻、少し分厚い唇。
顔は満点以上でいわゆるどタイプの顔だった。
でも、それ以外にもまだまだ好みはある。
「私は理想が高い女なのだ。」
そう心の中で言ってみる。
横を向いた時に現れる胸鎖乳突筋(横をむくと浮き出る筋のようなもの)。
「ちゃんと背中鍛えてんのかな」
そんなことを思ったりもしてみた。
そして、つり革を持つ綺麗な手と爪。
ささくれもなく、綺麗な形の爪。
腕に浮き出る血管まで、その人には私の好きな要素しかなった。
運命の人とかってありえないかな。そう思ったりもしてみた。
「まあでもこんなイケメンなら彼女くらいいるか。」
そう思ってまた映画に目を移した。
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