発想と抒情がバランス良く溶け合いながら、独特のイマジネーションを楽しませてくれます。初句切れが多いのも、美しい破壊力を生み出している要因でしょう。勢いよく紡がれる言葉の中から、ほのかにシャイな感じが薫り立っています。恋の魔法を鮮やかに掬い取った短歌集。推し短歌1首。希うわたし凶器だ渡すとき持ち手を向けるのは愛じゃなく?