想いビト

林檎飴

第1話

赤が嫌い 夕方が嫌い 雨が嫌い

ちゃんと理由はあったのに

言葉にはしなかった


動物園 人混みの中でも 聞き分けた

泣きそうな でも泣かないよと言ってる

君の心の声


何度やっても弾けなかったフレーズ

ステージに立つ君は

そんな事なかったかのように

完璧に


「乗れる様になったら何処行きたい」

小首を傾げて考えて

「かっかの行きたいところまで。」


お誕生日おめでとう

これからも沢山喧嘩をしたり

いっぱい困らせると思いますが

先に謝っておきます

そして大好きだよ


料理デビューは玉ねぎスープ

何度も失敗して、味見して

最後の玉ねぎで出してくれた

至福の一杯


入学式 女の子に混じって最前列

卒業式 見つからないのも当たり前

先生の隣で最後列


運動会 オーディションに コンテスト

年を重ねるごとに 君の笑顔が遠くなる



車のバックミラーで、君を待つ

力いっぱい抱きついてたその手は

今はポケットの中に


かっかから お母さん

そして母さん ねえ あのさ

いつからだろう 呼ばれなくなったのは



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想いビト 林檎飴 @tigastar1627

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