推し活レボリューション

スクレ

第1話

推し活 とは


♢AIによる概要


「推し活」とは、自分の「推し」(応援したい人物やキャラクターなど)を様々な形で応援する活動全般を指します。具体的には、ライブやイベントへの参加、グッズの購入、ライブやイベントへの参加、グッズの購入、SNSでの情報発信・共有、ファンクラブへの加入など、実在・架空を問わず広範囲です。


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 遠い昔、神様の存在が信じられていた時代。人々はあらゆる天候、豊作、あらゆる自然現象や災害を神様によるものだと考えていた。日照りが続けば神様に雨ごいをし、稲の豊作の年には神様のために感謝の祭りを捧げた。


 崇める人が増えれば増えるほど神様の力は増大し、その力をもって時にはさらに人に良い奇跡をもたらし、時には人々への咎めとして災厄をもたらすこともあったそうだ。そしてこの話で重要なのは、崇める人が増えるほど神様の力は増大するということ。


 そして現代においても、人々の崇拝、尊敬、好意、親愛などの感情が一人の人間に向けられた時、その人間は奇跡的な力を使うことが出来るようになるのだ。


 原因は誰にもわからない。ただ公式にその力の存在が初めて確認された場所は、アメリカだった。その当時に歌姫と称され世界的に有名だった歌手の十数万人規模のライブ。歌姫が最終曲を歌い終わると、何と会場にいた十数万人のファンたちが一斉に気絶したのだそうだ。


 その映像はSNSでも生配信されており、会場にいたファンだけでなく映像越しに見ていた人の中にも同じように気絶する人がいたらしい。当然ながら会場は大混乱に陥り、気絶者の中に死傷者まで出てしまうという、最終的には大成功とはいいがたいライブとなってしまった。


 その事件を発端として世界中で不思議な現象が立て続けに起き、その現象に対する研究が加速度的に進められた。ある研究者は第一声にこう発した、『これはまさしく神の所業なのだ』と。曰く、この不思議な力を行使できるのは一定数の人々から好意や尊敬の念を集め応援・支持されている者、いわゆる人気者が行使できるのだと。


 その発表は瞬く間に世間に認知され、奇跡の力を扱えるものはまさに神のごとく人々に尊敬され崇められ、時には畏怖される存在となった。その発表から十数年がたった現在――。


 ◇


「みんな~!今日はるりの卒業ライブに来てくれてありがとう~!」


 ここは東京都内のとある地下ライブハウス。そして現在は僕の推しアイドル〈夢川るり〉の卒業ライブの真っ最中なのだが、ライブハウスを見渡しても観客は10人もいない。卒業ライブでこの人数はおそらく前代未聞だろう、だがしかし――。


「うぉおおお!るりぃぃ~~!!!」


そんなことは関係ないのだ。僕は夢川るりの一ファンとして最後まで彼女を推し続ける!


この物語はアイドルオタクの僕こと小田修一おだしゅういちが推しのアイドルを全力で応援し、彼女の野望を叶える物語だ。

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