チョーク、教えつつ、とあるので、
作者は学校の先生か塾講師なのかもしれません。
その背景を通奏低音としながら、
死にまつまる短歌が多く詠まれていて、
こころに深く刺さりました。
死化粧されたわたしがひとしきり話すわたしのむごい死に方
例えば2首目では、
死化粧の「わたし」が、
自分の悲惨な死について語るという、
幻想的でホラーな短歌がいきなり現れます。
実に発想力あふれる1首です。
そのほかにも、
言葉遊びのユーモラスな短歌もちりばめられていて、
読み応えのある短歌集になっています。
お勧めです。