うみうみしい

ちょきこふ

うみうみしい

昼下がり隣の席で舟を漕ぐきみを見守るぼくは灯台


くるぶしに幾度も触れるさざなみに妬いて「わたしもまだ触れてない」


すきだ〜の語尾にうねるウェーブ乗りきみの指先へタッチしに行く


メロドラマ工業地帯・海・僕の三つ巴五話あたりでだらける


やさしさで夏以外閉じられた海何人も寄せ付けぬあの人


冥ちゃんはいて欲しかった後輩で海王星は端で眩く


分かちあうには傷がいる海原に降雨水面には無数の溝 


最寄駅何もかもが変化してシーラカンスは海へと還る


がらんどうテトラポッドは波を愛することないでしょう 砕ける


NumLockキーで閉じ込めた憧憬の海は綺麗だ電源を落とす

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うみうみしい ちょきこふ @tyokikf

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