幼い子どもたちで構成された使い捨ての部隊。『ピコン♪』という通知音とともに腕時計に表示させるのは顔も知らない誰かの死亡報告であった……。
彼らが耳にする通知音がどんな高さでどれぐらいの音量なのか。知らないけれど、自分が普段耳にするスマートフォンの通知音が頭に響く。
すぐに確認するべき内容なのかはさておき、音に気がつくとすぐに見てしまう。きっと彼らたちも同じような心理で確認してしまうのだろうと思う。
終末世界的な舞台と通知音まわりの設定が丁寧で好きでした。
死亡報告という重すぎる内容が露わにする通知音の恐ろしさと虚しさと……を是非、お楽しみください。