饒陽(じょうよう)
饒陽 その1
和成郡に接する
信都郡に接する
鉅鹿郡
日中夜間、王郎に加勢し劉秀らを捕えようとする城を避けて
そうして、涿郡の南部、饒陽県に入る。ここを越えれば信都郡、しかしそうは言っても、信都の動静を知らぬ劉秀ら、信都に入った所で何が出来ようと思う。ただの数日なのに飢えと寒さで頭が回らず、ただ
劉秀、馮異に尋ねて曰く「
馮異答えて曰く「
劉秀、一言、既に礼を言ったことを忘れて、礼を言う。明くる朝、劉秀は、僅かばかりの豆粥にどれだけ心根が変えられるか自分でも信じられない思いで諸将に告げる、曰く「昨日、公孫の豆粥を得て飢寒共に解けたり」
しかし、僅かに進みて、饒陽の近隣、
馮異の言おうとすることは、劉秀にも分かった。劉秀は何とかしようと答える。
この劉秀ら一行の足取り、幸いと言うべきか、一行の外からは、薊から饒陽までの僅か数日間見失われていた。それは劉秀らが城を避けて南下していたためだが、その間、
男は史書をめくって曰く「ここにも
男の見る列伝では、「下曲陽に至る」と書かれている。男は地図を開いて確認する。笑いて曰く「ここに至って、また北上するか、味方の陣営に
男は、おそらくと、筆の柄をある場所に置く。そこには『饒陽』とあった。
男曰く「この場所の間違いなり」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます