第9話 ファーストキス~はなが彼女になった日~

//SE チャイムの音


//SE 下校していく生徒たちの声、足音


(君とはなは見つめ合っている)


//SE 段々静かになっていく教室


//SE 風がカーテンを揺らす音


「やっと二人きりだね……」


「君と一緒に、こんな近くで受けられるなら学校も悪くないかも……」


「君の友達も空気を察して近寄って来なかったよね……。ごめんね」


「明日からは友達との時間も作れるようにするから……」


「だから、はなのことも見ていて欲しいの」


(少し苦しそうに)

「もちろん、片時も目を離して欲しくない気持ちもあるけど、それは君のためになるのかなってずっと……考えてた……」


「しばらく離れてたから、ついその反動で君を独占しちゃったね……」


//SE 吹き抜ける風の音


「改めて、告白させて……下さい」


「はなは君のことが好き……大好き……。はなを彼女にしてくれますか……?」


「ほんと!? ほんとにほんと!?」


//SE 泣き崩れるはなのすすり泣く声


(涙ながらに)

「君ははなを選んでくれるんだね……。わがままで、重くて……君を振り回してしまうのに」


(嬉しそうに)

「君のことがもっと好きになっちゃうじゃん」


「ねえ、はなね……ずっと我慢してた」


「君からの返事を聞けて……はなが君の彼女になって……! やっとできること」


(ソワソワしながら)

「はなのファーストキスをもらってくれますか?」


//SE 君とはなが距離を近付ける足音


//SE はなを抱き寄せる布擦れの音


//SE はなの震えた吐息


//SE 口付け音


(照れ笑いしながら)

「これが……キスの味なんだね」


「一生忘れないよ、今のキス」


「今日がはなたちの記念日だね」


「はなは君といられれば幸せだから……。ずっとずーっと、君を支えるから……」


//SE 抱き締め合う布擦れの音


「好きだよ……」


「君のこと大切にする。君がやりたいことをやって欲しい。それにはなはついてくよ」


「はなは自分勝手だから君に無茶なこと言っちゃうけど……。大好き……」


(笑い泣きしながら)

「おかしいな、上手く言えないや」


「とにかく好きなの」


(笑顔が伝わるように)

「知ってる? いっぱい伝えて良かった」


「ずっと色々我慢してた? そうだったんだ……」


(耳元で)

「じゃあ、その分いっぱいはなをぐちゃぐちゃにしていいよ」


「エッチなこととか……はなにはよく分からないけど、君のためならなんでもやる子、はなちゃんにお任せあれ」


(誇らしげに)

「ふふーん」


「え、で、でも……あんまり過激なのははな困っちゃうからね?」


「大丈夫、君のことは信頼しているから。君はなんだかんだはなに優しいもんね」


//SE はなが君の髪を撫でる音


(耳元で)

「これからは君がはなと結婚したくなるようにいっぱい魅了してあげる」


「覚悟……しててね」

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愛が重たい幼馴染と彼女になるまで~一緒に生活している間に幼馴染の愛に溺れるASMR~ 遥 述ベル @haruka_noberunovel

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