第28話『教委通達:子どもと宗教的内容について』

文部科学省初等中等教育局長通知

文書番号:2文科初第147号(現在は非公開)

発出日:2025年4月17日

宛先:各都道府県教育委員会教育長 殿


児童生徒に対する宗教的影響を持つコンテンツへの対応について(通知)


このたび、1989年から1990年にかけて出版された児童向け漫画作品に関連し、

現在も一部で宗教的活動が確認されていることから、

下記のとおり注意喚起いたします。


1. 経緯

当該作品(以下「G作品」という)については、

当時、以下の問題が報告されていました:

児童の集団的異常行動

保護者からの多数の苦情

宗教的表現への懸念


これらは指導要領第7条3項「宗教的中立の確保」に

抵触する可能性があったものの、

当時は適切な対応がなされませんでした。


2. 現在の状況

令和7年(2025年)4月現在、以下の事象が確認されています:


(1)成人による活動

当時の読者(現40代前半)による集会

SNSでの「覚醒」を促す投稿

特定団体による宗教的解釈の流布


(2)児童生徒への影響

保護者から子への「伝承」事例

古書の回覧による再流行の兆し

学校内での「祈り」類似行為


3. 各教育委員会への要請

以下の対応を要請します:


(1)実態把握

□ G作品関連の活動の有無を調査

□ 児童生徒の異常な言動の報告収集

□ 保護者からの相談窓口設置


(2)予防的措置

□ 図書室等での当該作品の取扱い検討

□ 教職員への情報共有と研修実施

□ スクールカウンセラーとの連携強化


(3)対応指針

□ 過度な介入は逆効果となる可能性に留意

□ 児童生徒の心理状態に配慮した慎重な対応

□ 保護者との連携を重視


4. 特に注意すべき兆候

以下の言動が確認された場合、専門家と連携してください:

・「みてるよ」「だいじょうぶ」等の反復

・特定方向への集団移動

・「声が聞こえる」という訴え

・既存の宗教否定と新たな信仰的行動


記者の分析

この通達自体が異常だ。

35年前の漫画について、

今さら文科省が動くなんて。


しかも「過度な介入は逆効果」という但し書き。

まるで、触れてはいけないものに、

恐る恐る対処しているような。


最も気になるのは、

通達文の最後に小さく書かれた一文。


「本通達の内容は、

児童生徒に直接伝えないこと」


なぜ?

知られては困ることでもあるのか。


それとも、

知ることで「目覚めて」しまうのを、

恐れているのか。

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