第2話 職場の休憩時間にこっそりイチャイチャ

//SE 足音


「ここに確か……」


「あ、こんにちは、部下君。君も資料を探してるの? 今はお昼の休憩時間なのに」


「そりゃあ、私も同じだけどさ。似た者同士だね。こんな時間も仕事して」


//SE 資料を漁る音


「あった。君も見つけた?」


「ねえ、ちょっと二人だけの場所探さない? 休憩時間に仕事しているんだから、ちょっと再開が遅れても大丈夫だろうし、ゆっくりしよ?」


//SE 二人の足音


//SE 椅子に座る音


「ここは誰もいないね」


「スーツ姿に見惚れてるの? いくらでも見てきたでしょ?」


「お昼食べた?」


「食べてないの!? ちゃんと食べないとダメじゃん。働きすぎ」


(ニヤついた声で)

「残業したくないから? そんなに私との時間確保したいんだ」


//SE 彼女のお腹が鳴る音


「あ、これは違くて。私は今日は君を探すために……じゃなくて、そういう気分じゃなかっただけで……」


(気まずそうに)

「君がいなかったから、二人きりになろうと思ってついてきたついでに資料を探してたの」


(不安そうに)

「ストーカーとか思わないの?」


「喜んでくれるなんて優しいね」


「とりあえず、この休憩時間は二人の時間。上司命令ね」


(ルンルン気分で)

「ということで抱き締めて」


「大丈夫。誰も来てないから」


//SE 抱き締め合う音


「このスリルがいいよね。バレるかどうかハラハラする」


//SE 太ももをさする音


(恥じらいながら)

「ちょっと、それはダメぇ。週末まで待ってって昨日言ったでしょ」


「でも私が触ってあげる。君はどこも触っちゃダメよ?」


//SE 服をさする音


「気持ちいい? 触られてるだけなのになんでそんなに嬉しそうなの? 面白い人」


//SE 足音が近付いてくる音


「やば。誰か来てる。ちょっとこっち来て」


//SE この場から走り去る音


「ここに入って」


//SE ロッカーを開けて入る


//SE ロッカーを閉める音


「ロッカーって狭いね」


「もうちょっと屈んで」


//SE ロッカーが軋む音


//SE 口付け音


「気持ちいいね。ドキドキする」


(耳元で)

「色んなところが密着してる」


「体勢がきつい? じゃあ、元に戻っていいよ」


//SE ロッカーが軋む音


「汗かいてる。暖房効いてるもんね」


//SE 吐息が漏れる


「汗の匂いがする」


「大丈夫。嫌じゃないよ」


「君との距離が近過ぎて私も汗かいてきちゃった。匂い嗅いだらメッだよ?」


//SE 匂いを嗅ぐため、息を吸い込む音


「私は嗅いでもいいの。だって好きだから」


//SE 足音が近付いてくる


「あ、誰か来るよ。どうする?」


「またキスしたいの? 開けられたらどうするの?」


//SE キスをしようと屈み、ロッカーが軋む音


//SE 口付け音


//SE 足音が近くで止まる


//SE 唇と唇を密着させ続けて漏れる吐息


//SE 近くで資料を探る音


「好きぃ」


//SE 足音が去っていく


(身震いしながら)

「はぁ……。すっごいドキドキした。バレなかったね」


//SE ロッカーを開ける音


「あー、暑い。この部屋の鍵閉めちゃお」


//SE 部屋の鍵を閉める音


//SE 部屋の暖房のボタンを押す音


「ちょっと気温下げといた。でも暑い。ちょっと服脱がせて」


//SE 着替えのため、布が擦れる音


「ふー……。ちょっと、なんでガン見なのよ。これ以上は脱がないからね?」


「確かに家では見せるつもりないけど。いつか見せてあげるから文句言わないの」


「着替え見ることの何がそんなにいいの?」


(はにかみながら)

「そっか。私の全てが見たいんだ。ほんとに欲張りさんなんだから」


「下着は勝手に見ないでよ? 君のことは信頼してるけどさ」


「君が下着を見せることは交換条件にならないよ?」


「洗濯は私の役割ですー。君にはやらせません」


(低い声で)

「だって、変なことしそうじゃん」


「変なことが何かって? 言えるわけないでしょ、ばか」


「なんだかもっと暑くなってきたじゃん。君のせいだからね」


//SE 密着して布が擦れる音


(厳しく叱るように)

「ちょっと、近づくな。私を暑くして更に脱がそうとしないの」


//SE 距離を離していく足音


「ちょっと、それは離れすぎ。寂しい」


//SE 距離を詰める足音


//SE 再び抱き締め合う


「なんだか君の策略にハマった気がする。釈然としないのだけれど」


(胸に顔を埋めながら)

「ま、まあ、嬉しくなくはないけど」


//SE 突き放す音


「さ、仕事に戻るよ。ここからはまた上司と部下。帰ったら甘やかすこと」


(もじもじしながら)

「大好きなんて……。そんなこと言われたら仕事に集中できなくなるじゃん」


(いたずらな笑みとともに)

「私も大好き……。これでお返し! ほら、行った行った」

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