第5話 デレデレのはじまり?
『悠也負けたからすみれにハグして』
そういったよね。もしかして、いつも手話してる時こんな感じのこと言ってた感じですか?まじですか?いやまだわかんないよね。僕の手話の技術が低くて読み間違えてるかもしれないしね。ハグとかそんなわけ…
『ねぇはぐしてよぉ」
そんな訳ありました〜。いくら手話だからって甘えすぎじゃない?まだ僕が手話をわかってることに気づいていないらしい。本当のことを言うとハグしたいよ、今すぐにでも抱きしめたい。幼稚園の時はそんなこと思わなかったけど小学校あがった時くらいから「あれ、めちゃくちゃ可愛いかも」って実は思ってた。そんな相手からハグを求められる。そんな状況あっていいのでしょうか。自分で言うのもなんですがそんな日頃いいことばかりしてませんけどなんて考えをしていたら。
『いつまで我慢すればいいの?』
可愛すぎるだろ〜と悶絶してしまうくらいには可愛い、これまで言っていることがわからなかったぶんよりかわいいです。そして悠也は迷う。手話わかるようになったって言うべきだろうか。うーん、言ったら恥ずかしがってこんな可愛いすみれ見れなくなるかもしれないし、でもこの誘惑から耐えられるか〜、大学入試問題くらい難しい問題かもしれない。
でもやっぱりなぁ〜うーん。そんな時かれんの言葉を思い出した「全部顔に出てるよ」あ、多分隠し通せないわ。ニヤつき始める自信がある。デレデレすみれは見れなくなるかもだけどしょうがない。素直な子に育ってしまったことを初めて恨んだかもしれない。そして深呼吸してから僕は手を動かす。
『やぁ、すみれ』
その瞬間すみれはフリーズして目をこれでもかと開いた。
『なんで手話わかるの』
『実は講義に行って勉強してきたんだ』
「じゃあさっきの言葉も、もしかして……』
『うん、わかったよ』
そう言った瞬間すみれは両手で顔を隠してしまった。でも耳が赤くなっているのが隠せていないので恥ずかしがっているのは丸わかりだ。ああ可愛いなぁ。でもこれで見れなくなるんだろうな見納めとこ。と思っていたらすみれが僕の顔を見てきた。その顔は少し感極まっているようにも見える。
『やっとわかってくれたの?』
『うん』
『じゃあ10年分たくさん甘えさせてもらうね』
『うん』
うん?なんかおかしくね。思ってたのと違うんだけど。普通にうんっていっちゃたけど。たくさん甘える?何するんだろうな?そんなことを思ってたらすみれがいつのまにか目の前から居なくなってた。やっぱりなんか夢見てたのかなそうだよね。あのすみれが僕に甘えるとかおかしいよな。背後の気配もきっと気のせいだろう。
ぎゅーーー
あ、気のせいが気のせいでした後ろからハグされてるんだけどそんなことある?いきなりだよ。すみれの顔が横にあるし、こんなの付き合って1週間のカップルのやることじゃん。まあすみれが楽しそうだからいいけど、もしかしてすみれって僕のこと好きだったりするのかな?いやそれはないな。すみれが僕から離れていく、満足したのかな?
『悠也、私ね………』
え、もしかしてもしかするのか?
『私、悠也が…………』
ガチャ、恵さんタイミング〜!
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こんにちはゆるせんです🎵
ここから砂糖多めになりますのでご注意を!
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新作出しました!タイトルは「隣のお嬢様が庶民的すぎる」です。ほのぼの系で書いてます。是非チェックお願いします!!
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