私の上司はサイコパス野郎

第2話 モンスターのあしらいかた

火傷事件から数日が経った頃ーー。

火傷事件以来、私は青山優也を観察する事が多くなった

あのサイコパス発言はなんだったのだろう。

私の中の青山優也はおとなしくて良い人だったのであんな発言をするとは思わなかった

あのニヤついた顔が頭から離れない

今日は土曜日ーー。

土曜日は少ない人数で出社して仕事をする事になっている

今日、出社しているのは私とモンスターと仕事ができる男性社員の3人だった

土曜日は平日と比べ仕事量が少ないので暇を持て余す時間が結構あるので私はボーッとしていた

すると、青山優也がニヤニヤして私のところに来た

「明日、野球を観に行くんですけど晴れますかね？」

「明日の天気予報は晴れでしたよ」

「明日は暑いですかね？」」

今は7月のど真ん中。

暑いに決まっている

「暑いに決まってるじゃないですか」と返した

すると青山優也は仕事ができる男性社員の方に行って男性社員にこう言った。

「戸崎さんはゴキブリが好きらしいですよ」

戸崎とは私のことだ。

頭がパニックなった。

青山優也は何を言ってるのか？

さっきの天気の話からどうやってゴキブリに繋がったのか？

男性社員も意味が分からないのだろう

頭の上にはてなマークが出ている。

青山優也が私のところに戻って来て

ニヤニヤしながら「ゴキブリが好きな戸崎さん」と言ってきたので

私は目の前のモンスターを睨みつけながら

「意味が分からないです」と一言だけ冷たく言い放った。

青山優也は自席に戻って行った

今日はこれ以降、青山優也が私に話しかけてる来ることは無かった。