*ミゴー

ミゴーは、パプアニューギニア、ニューブリテン島、ダカタウア湖で目撃される水棲未確認生物で、体長10mほどの鬣を持つワニに似た生物だと言われている。その姿は日本のTV番組でも紹介され撮影に成功している。その映像には確かにワニのような姿が写されていたが、その生物の尾にあたる部分の動きが爬虫類よりもむしろ海生哺乳類の動きに近いとの指摘もあり、その正体を巨大なワニとする説と矛盾する。2003年の早稲田大学の探検部が撮影した姿は、背に鋸状の突起を持つ生物が写されていて、こちらはワニの持つ特徴と一致する。


現地ではオオトカゲも生息しておりそれらは、マサライと呼ばれミゴーと同一視される傾向がみられる。現地では巨大な爬虫類は概ねミゴーでありマサライであるのだろう。既知の動物と未知の動物の差別化が曖昧なのは、未開の地ではよく見られることだが、しかし都会に住む我々より自然と共生する原住民の彼らの方が、はるかに野生動物のことを良く知っていて、その意見には真摯に耳を傾ける必要がある。


ミゴーはワニのような頭、もしくはカマスの頭部とも例えられ、獰猛で家畜の豚が襲われた証言も残っている。肉食で鋭い歯をもち、陸にも上がれるその生き物は、やはりイリエワニの姿を連想してしまう。正体の候補には他にバジロサウルスなどの原鯨亜目やモササウルスなどが挙げられているが、比較的新しい火山湖にそれらの絶滅したとされる生物が湖に閉じ込められ、現代まで生きながらえているかは疑問が残る。

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