第21話 証拠の必要性
翌日、出社と同時に鈴木に連絡をとった。
「昼、一緒にどうだ。おごるよ。会社じゃちょっとできない話なので、
「いいぞ。時間の都合つけておく。」
昼、藪蕎麦の個室に、鈴木がやってきた。
「悪いな。」
「なあにいいさ。それで話ってのは、嫁さんのことか?。」
「ああ、この前、お前に瞳が浮気してるんじゃないか、て言われて、そんな兆候はないって言ったけれど、どうも、浮気をしてる可能性が高くなった。」
「何かつかんだか?」
「LIMEの通知を見た。ママ友と「不倫ダブルデート」という言葉が見えた。そにれに、俺が遅くなる日のスケジュールなんか聞いたことないのに、確かめるようになった。」
「それは、相当に可能性が高いな。で、どうするんだ。」
「やめさせようと思う。子どもたちだっているんだ。家庭を守らないとだ。」
「それは、賛成できないな。」
「正論のようだけど、証拠もないのに問い詰めて、「誤解だ」とか「やっていない」とか白を切られたらそれまでだぞ。その後、もっと巧妙に裏で不倫を続けられることだって考えらる。」
「証拠をつかむんだ。相手が言い逃れできない確かな証拠を。それを、どう使うかは、お前の考え一つだ。離婚だっていいし、再構築をして二度とやらないような抑止力に使ったっていい。」
「離婚か・・・。そうか。頭になかった。証拠はどうすれば。」
「プロに頼むのがいい。間違いない証拠をつかんでくれる。」
「あてがあるか?」
「俺の大学時代の友人に、四井相互銀行に勤めている奴がいる。そいつから、信頼できるすご腕の探偵がいると聞いたことがある。紹介してもらおうか?」
「頼みたい。」
「了解した。」
鈴木は、すぐにスマホを取り出し電話をかけた。
「浜島か?鈴木だ。久しぶり。仕事中か?スマン。お前に頼みたいことができた。前に聞いた腕利きの探偵を紹介してほしいんだ。うん。ありがとう。今度、お礼させてもらうよ。」
「よし。LIMEを送ってもらった。『古田調査会社』だそうだ。」
「ありがとう。早速連絡をとってみるよ。」
夫婦だけで解決したかったが、無理なのかもしれない、調査会社という名前が問題の重大さを語っていた。
社にもどると、山田課長がすっ飛んできた。
「部長、大変です。内定を得ていた海浜博物館の付帯施設と公園の受注の件ですが、白紙にもどるかもしれません。」
「なんだって?」
よりによって、このタイミングで。
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