第19話 出張先で
「成田君、ちょっといいか。」
事業本部長から呼び出された。本部長室へ赴く。
「タイへ行ってくれないか。」
「どんな要件ですか?」
「タイでの事業は、ホテルとか工場建設が中心なのは知ってるか。それに加えて学校建設に乗り出そうという計画がある。学校建設の受注獲得のノウハウについて教えてほしいそうだ。行って向こうの担当者にアドアイスしてほしい。」
「リモート会議でだめですか?」
「うん。やっぱり現地の学校を実際に見て、そこに日本の学校建設の機能とかデザインを取り入れるアイデアをもらいたいそうだ。」
「分りました。」
その週末にはタイに飛んでいた。
現地担当者と学校を回ったり、現地支社営業部で会議をもったりして時間はあっという間に過ぎた。
「成田さん。夜は、いいところへ案内します。」
現地スタッフに案内されたのは、ゴーゴーバーだった。話には聞いてた。やばいと思ったので、
「こういうところは苦手だよ、ホテルに戻るよ。」
「そうですか、分かりました。」
ホテルまでスタッフと一緒に帰ると部屋をノックする音がする。
「コンバンワ」
若い現地の女性だ。
「I'll spend the night with you.」
え?俺と一晩過ごす?
「no.no.」
「I get paid. I get scolded when I go home.」
もう、お金もらってるって、現地スタッフの彼だな。え、泣き顔?仕方がないので
部屋に入れる。すぐに抱きついてきてキスされる。
「how old are you.Can you use a condom? 」
「24. Of course. Would you like anal sex for an extra $100?」
「no.!!thank you.」
据え膳食わぬは、なんとやら、か。彼女とベッドへ行った。久しぶりの女性の体に、セックスの快感、一つになる幸福感、そして、細やかな彼女のサービスに、夢中になってしまった。
終わったあと、なぜか無性に涙が頬を流れた。彼女は、その涙を唇で受け止めてくれて、にっこりと笑った。瞳への罪悪感もあったし、久しぶりのセックスの嬉しさも入り混じった涙だったのかもしれない。
やっぱり瞳と俺は、愛し合いたい。帰国してもう一度話そう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます