アラバインの竜王Ⅱ ~ポンコツ巫女様は騎士様を振り向かせたい~

英 悠樹

前作設定解説

設定解説:登場人物① 主人公、メインヒロイン

注)この章は、前作「アラバインの竜王 ~平民に転生したけど一目惚れした貴族のお嬢様に釣り合う男になりたい~」をご覧になっていない方に向けた、主に前作のキャラクター設定等に関する解説です。

前作をお読みになっている方、設定は不要と言う方は、以下にお進みください。


第1章 囚われのエルフ編 プロローグ

https://kakuyomu.jp/works/16818792439188532627/episodes/16818792440551384633



【登場人物紹介:主人公、メインヒロイン】


〇ラキウス・リーファス・アラバイン

 「アラバインの竜王」シリーズを通しての主人公。転生者にして竜王ラーケイオスと繋がる「竜の騎士」。

 魔力を持つ者が貴族として君臨するアラバイン王国に平民として転生した彼は、平民を騎士階級に引き上げるコースのある王立学院に入学し、そこで出会った辺境伯家の令嬢、セーシェリアに一目惚れ。彼女と結婚するために、上級貴族の彼女と釣り合う地位と名誉を求めることになる。

 その後、命を捨ててのセーシェリア護衛(大聖女エヴァにより蘇生)、竜の騎士としての覚醒、第二王子テシウスの反乱鎮圧、隣国クリスティア王国の陰謀からのテオドラ王女救出と功績を上げた彼は伯爵に叙されると共にセーシェリアと結婚。

 さらに、王族の血を継いでいたことが判明した彼は王位継承権争いに巻き込まれるが、その過程で、クリスティア王国を属国化。クリスティア王国軍1万人を皆殺しにしたことにより「鮮血の王子クルエント・レグルス」の悪名を得る。

 王太子となってからは、最大の宿敵ミノス神聖帝国との争いに臨むことになる。ラキウスは、竜王ラーケイオスに乗って敵首都を急襲し、ルクセリア皇女を人質にとるが、人質であるルクセリアを破門して侵攻を再開したミノス軍に対し、ラーケイオスによる直接攻撃、ミノス教の教皇暗殺により戦争を終結させる。なお、ラーケイオスの攻撃は7万人を即死させ、5万人を負傷させると言う大惨事を引き起こした。

 その後、周辺国家との武力によらない新しい国際秩序を打ち立てることに尽力。その国際会議中に出現した魔王セラフィールと戦い、これを下すが、この戦いの過程で自らが魔王アースガルドによって作られた「魔王の魔力の器」という特殊な魔族であることを知る。

 国王となった彼は、政治改革を進めるが、魔王の魔力によって寿命を拡張された彼はセーシェリアと死に別れることとなり、退位。一時は後を追おうとするも、リアーナの献身とセーシェリアの手紙により生きる気力を取り戻し、リアーナと共に旅に出る(ここから「アラバインの竜王Ⅱ」の物語)。

 なお、彼の寿命は300年以上あり、「アラバインの竜王Ⅱ」開始時点で年齢は70歳を超えているが、外見は20代後半くらいにしか見えない。



〇セーシェリア・フィオナ・フェルナース(故人)

 前作「アラバインの竜王 ~平民に転生したけど一目惚れした貴族のお嬢様に釣り合う男になりたい~」のメインヒロイン。ラキウス最愛の女性。愛称はセリア。

 ミノス神聖帝国と国境を接するフェルナシア領を治めるフェルナース辺境伯家の娘。銀髪蒼眼の絶世の美女。

 子供の頃は故郷フェルナシアでのびのびと過ごしていたが、その後王都に引っ越し、宮廷内の悪意に晒された。男爵家出身の母とその母を選んだ父を侮辱するような「所詮は男爵家の血を引く娘」という陰口を見返そうと血の滲むような努力をして、王立学院に首席入学(ソフィアと同点一位)を果たす。

 そこにいた平民出身のラキウスを最初は利用しようと考えるも、根が善良な彼女の行動は全てラキウスの助けになっていた。そして、自らを侮辱した貴族と代わりに決闘し、さらには命を捨ててまで自らを守ったラキウスを心から愛するようになる。

 その後、ラキウスと結婚し、伯爵、王甥、王太子と地位を上げていくラキウスを心身ともに支え続けた。血塗れになっていくラキウスが正気を保っていられたのは「共に地獄に堕ちる」とまで言ってくれた彼女のお陰である。

 70過ぎまで生きるが、300年以上に寿命の延びたラキウスと同じ時を過ごすことは叶わず、死に別れる。その死の直前、ラキウスを支えて欲しいとリアーナに託した。

 なお、ラキウスとの間に二男三女の5人の子供をもうけている。



〇リアーナ・フェイ・アラバイン

 本作「アラバインの竜王Ⅱ ~ポンコツ巫女様は騎士様を振り向かせたい~」のメインヒロイン。

 アラバイン王国初代国王アレクシウスと先代竜の巫女テレシアの孫娘。ハイエルフ3:人間1のクォーター。「王国一の美姫」と讃えられる絶世の美女。髪と瞳はラキウスと同じ金色であり、「黄金の巫女」とも謳われる。

 国の象徴である竜王ラーケイオスに仕える「竜の巫女」であり、「竜の騎士」であるラキウスとは精神にパスを通すことで、思考、記憶、視覚、聴覚などを共有できる。 

 幼少時よりテレシアに先代竜の騎士であるアレクシウスとの惚気話を聞かされて、自分だけの騎士様が現れてくれるのを100年待ち続けていたが、ようやく現れたラキウスの心は既にセーシェリアで占められていた。涙を呑んで身を引くことを決めるも、その後、「ダメな弟を指導するお姉ちゃん」ポジションでラキウスにウザ絡みし続ける。ラキウスはそんな彼女を少しウザいと思いつつも心から信頼している。

 セーシェリアの死の直前、ラキウスを支えて欲しいと託され、その言葉の通り、ラキウスを献身的に支えて、その後、立ち直ったラキウスと共に旅に出た。

 400年以上の寿命を持ち、「アラバインの竜王Ⅱ」開始時点で年齢は170歳を超えているが、外見的には20代前半くらいにしか見えない。

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