第19章 裂けた戦線の合流〜盟友の力
異形化した虚無の王と戦うデューン達の前に、魔力を増幅したマルドゥクと激突するアポロンの光と闇の戦場。
「くっ……アポロン!」
デューンは、仲間の盾となってくれるラハムとエアを見渡し、集中を切らさずに異形の王を押す。
「皆、俺を信じろ!」
デューンの声に、ミルフィーが魔法を再度発動。
ミルフィー「星屑よ、彼の者に斬流の雨を降らせ、フェブラートバイナス!!!!」
星屑の雨が虚無の王に降り注いだ!
ドガァァァァァァン!!!
異形化した虚無の王は星屑の奔流に体を吹き飛ばされ、漆黒の瘴気が吹き散る。
その瞬間、アポロンがマルドゥクに一撃を叩き込み、二人の戦線が収束。
アポロン「終わりだ、マルドゥクよ!!刀の塵と化せ!!乱れマサムネ!!!!!」
マルドゥク「グワァアアアアアア!!!!コレが····太陽神の力·······か」
マサムネで切り刻まれたマルドゥクの肉体が灰となり崩れ落ちた!!
アポロン「人間よ!無事か?」
デューン「アポロン!」
お互いの存在を確認し、分断されていた戦線がついに合流した。
「さあ、これで全員揃った!」
デューンの剣とアポロンの光が、互いに呼応するように走る。
◇
突如、地響きが轟く。
黒い結晶が砕け、漆黒の霧が吹き出す。
「フフフ……これで我を追い詰めたつもりか?人間共よ、我が真の力に絶望せよ……」
声は神殿の奥から響き渡り、黒炎が渦を巻く。
虚無の王はさらなる変異を見せ、巨大な角と鎧のような肉体を持つ異形の魔神へと変貌を遂げたのである――。
「虚無の王……いやあれは文献で見た、酒と闘争の魔神、ミシャンドラ!」
シリューが聖剣を構え、叫ぶ。
「さあ始めようか虫けらどもよ、さらなる血の宴をな!」
ミシャンドラの声は重く響き、石造りの神殿が震える。
「我をここまで本気にさせるとはな……見事だだが悪あがきもここまでだ!さあ奏でようか、死のセレナーデを!!!!!」
ミシャンドラの咆哮と共に、黒い炎が仲間たちを襲う。
「くっ……防ぎきれない!」
アメリアが結界を張るが、衝撃で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
「アメリア!」
デューンが駆け寄ろうとするが、その前に巨大な触手の腕が振り下ろされる。
――その瞬間、水の矢が飛び込み、衝撃を逸らした。
ラハム:「間一髪ね」
ラハムが杖を振るい、エアが水の障壁を展開する。
エア:「デューン、貴方はまだ倒れてはいけない。君達には、まだやるべきことがある」
「……ラハム、エア!」
デューンの胸に再び希望の火が宿る。
しかし、ミシャンドラの力はあまりに圧倒的だった。
黒炎は大地を焼き、空間そのものを歪ませる。
シリューは聖剣を構え突撃するが、一撃で吹き飛ばされ、血を吐く。
「このままでは……全滅だ……!」
エアが必死に結界を張るが、黒い衝撃波に次々と砕かれていく。
その時――。
「下がっていろ、人間ども」
アポロンが一歩、前に進み出た。
手には女神から託された秘宝の一振り――マサムネが光を帯びる。
「……ミシャンドラ。貴様の相手は、このアポロンだ」
漆黒の魔神と、女神に蘇らされた神の勇士が、神殿の中央で相対する。
ミシャンドラの瞳が紅に輝き、異形の体がさらに膨れ上がる。
「面白い!!……ならば神と魔神、本気でぶつかろうではないか!」
アポロンのマサムネが眩い閃光を放ち、ミシャンドラの黒き爪が空間を裂く。
二つの存在が衝突した瞬間、神殿全体が崩壊しかけるほどの衝撃が走った――!
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