第20章 神と魔神、そして仲間達の一撃



轟音が神殿を揺るがす。

アポロンのマサムネと、ミシャンドラの黒爪が何度も激突し、火花と衝撃波が吹き荒れる。


ミシャンドラ:「ククク……やるな、アポロン! だがその刀も、いずれ砕け散る!」

ミシャンドラの声は天地を震わせる。


アポロン:「黙れ……! 女神の意思がある限り、貴様に未来はない!」


アポロン:「いい気になるなよ、下級魔神が!!!勝負はこれからだ!!!」



アポロンは鮮烈な斬撃を放ち、黒い血飛沫が飛び散る。

だが魔神は笑いながらさらに異形の姿へと変貌する。


背からは無数の腕、口からは黒炎が迸り、まるで闘争そのものが具現化したようだった。


ミシャンドラ:「ほう、上級魔神である我を下級と呼ぶか、自惚れるな太陽神よ!ブラインドバースト!!!!!」


アポロン:「きたぞ、きたぞ!」


攻撃を受けた直後アポロンの肉体が巨大な黄金のオーラを纏った鳥人の姿へと変異しミシャンドラに突撃した!!!!


アポロン:「キサマダケハコノワタシノチカラデホウムッテヤロウ!!!!フレア!!!!」


凄まじい爆炎がミシャンドラに襲いかかる!!


しかし、ミシャンドラはさらに凶暴化し

アポロンは必死に抗うが、次第に押し込まれていく。

仲間たちはその戦いをただ見守るしかなかった。


「……このままじゃ、アポロンが……!」

アメリアが声を震わせる。


「俺たちも行くぞ!」

デューンが立ち上がり、仲間たちに目を向ける。

「アポロンが隙を作ってくれている。今こそ、俺たちが決着をつけるんだ!」


「ええ、私達ならやれるわ!守りましょう、この世界をみんなと一緒に!!!!」

シリューが聖剣を握りしめる。

ラハムとエアも頷いた。


仲間たちは一斉に飛び出した。


シリューの聖剣がミシャンドラの足を切り裂き、ラハムの魔法の一撃が巨腕を弾く。

エアの斬撃が黒炎を押し返し、アメリアの結界が仲間たちを守る。


そして――。

「ミルフィー! 今だ!」

デューンの叫びが響く。


ミルフィーは目を閉じ、深く息を吸った。

彼女の周囲に魔法陣が幾重にも展開し、空気が震える。

ミルフィー:「(みんながつくってくれたこのチャンス決して無駄にはしない!もう私はこれ以上誰も失いたくない、誰にも悲しい思いをさせたくない、そうあの時だって・・今度こそ守るんだ私が、いえ私達がこの世界を!!!!!)」

「これが……私の、全て……私はこの一撃に全てを賭ける!」

膨大な圧縮された魔力が、ミルフィーの身体を満たしてゆく・・・


ミシャンドラがその気配に気づき、腕を振り上げる。

だがその一撃を、デューンが体を張って防いだ。


「ぐっ……!」

血を吐きながらも、デューンは叫ぶ。

「撃てぇぇぇ、ミルフィーッ!!!」


「星々よ、忌まわしき者に鮮血の雨を降らせ!!! アストラル・カタストロフ!!!」


轟音と共に眩い閃光が神殿を満たした。

流星のような光が雨となって降り注ぎ、ミシャンドラの巨体を貫く。


「ぐおおおおおおッ!! 馬鹿な……我が……この我がぁぁぁ!!!」


黒炎が掻き消え、異形の魔神は断末魔の叫びをあげながら崩れ落ちていく。

やがてその巨体は光に呑まれ、跡形もなく消え去った。


静寂――。


荒れ果てた神殿の中央に、仲間たちは立ち尽くしていた。

ミルフィーは力尽き、膝をつく。


「……終わった……?」

アメリアが呟く。


アポロンはマサムネを収め、深く息を吐いた。

「ふ……女神の意思は、君らに託されたということの意味がようやく解ったよ、見事な戦いだった、時空の覇者達。」

その声はどこか安らかだった。


デューンは倒れ込むミルフィーを抱きかかえ、微笑んだ。

「よくやった……お前が最後の一撃を決めたんだ」


ミルフィーは疲れ切った顔で、小さく頷いた。


――こうして虚無の王、魔神ミシャンドラは討たれた。


だがその代償はあまりに大きく、そして彼らの旅も、まだ終わりを告げてはいなかった……。




虚無の王はついに完全に消滅した。



戦いが終わった後――。


アメリアは水瓶の力を封印し、最後の封印を安定させる。

「これで……すべて終わったわ」


アポロンは静かに刀を収め、微笑む。

アポロン「お前達の力、そして仲間との絆……それが虚無を超えた」


デューンは仲間たちと共に疲労を感じながらも、深く息をつく。

「みんな……ありがとう。これで世界に平和が戻るんだな」


ラハムとエアも微笑み、森の奥へと姿を消す。

ラハム:「私たちの秘密は……またの機会にね」

エア:「さあ、帰ろう。世界はまだ、我々の手で護られるべきだ」








マルコシアス:「まさかミシャンドラとマルドゥクをも倒すとはな、やはり人間は滅ぶべき存在、至急あの方へ報告しなければ」


黒いローブの男は霧と共に姿を消した・・・






エピローグへつづく

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