第18章 異形化する虚無の王 ― 二つの戦線

ゴゴゴゴゴゴ·····


空洞を揺るがす轟音――。

人型の虚無の王は、その漆黒の剣を振るい、仲間たちの攻撃を受け止めつつも余裕の表情を浮かべていた。


「……やはり、人間どもよ。お前たちの力など、所詮は小石のようなものだ」


だが、デューン達の連携は鋭く、風と光、魔法の奔流が一斉に虚無の王を包み込む。

ラハムとエアは仲間を守りつつ、強力な魔法を援護する。


「さあ、ここで終わらせるぞ!」

デューンが聖剣を振りかざし、極限の光の力を解放した。


その瞬間、虚無の王の人型の体がひび割れ、漆黒の瘴気が吹き出す。

人型の姿は崩れ、異形の化け物――黒い鱗と無数の目、異形の手足を持つ怪物に変貌した。


「ふはははは! これが本当の力……見せてやろう!」

異形化した虚無の王の咆哮が、空洞全体を震わせる。



その間、分断された戦線では――。


マルドゥクが魔術でさらに力を増幅し、アポロンに襲いかかる。

「アポロン! この俺の力で太陽神の威光など粉砕してみせる!」

「……力だけで決着がつくと思うな!乱れマサムネ!!」

アポロンは刀を光で包み、強烈な光撃で応戦する。


だがマルコシアスが遠隔から魔術を駆使し、二人の戦場を操作する。

「互いを分断せよ、より苦しめるのだ――!」

マルドゥクの攻撃は鋭く、アポロンの防御を突き破ろうとする。


アポロン「無駄だ···貴様の攻撃は通らない、決してな」


マルドゥク「何だ、その妙な盾は!?」


アポロン「さあ、マルドゥクよ、この私を楽しませてみろ!!!」

アポロンは光の刀を大地に突き立て、力の奔流でマルドゥクの魔術を押し返す。



一方、デューン達の戦場では、異形化した虚無の王が圧倒的な力で迫る。

「くっ……強い!」

ミルフィーの魔法、ポルナレフの剣撃、シリューの突撃――すべてが瘴気に弾かれる。


しかし、ラハムとエアが仲間を護り続けることで、デューン達は集中を切らさず攻撃を続けられる。

「これなら……仲間を信じられる!」

デューンは心の奥から風を呼び込み、聖剣に全ての力を集める。


「今だ、ミルフィー!」

「了解!いくわよ! この世にあらざる者よ、余多の終焉に呑まれよ! リベラリーエドニクション!!!!!!!」

その直後空間が歪み圧縮された空間の歪が虚無の王を押しつぶした!!!


ズシャアアアアアアアアアアアン!!!!



凄まじい轟音が虚無の王を包み、異形の体を一瞬吹き飛ばす。

その隙を見逃さず、デューン達の連携攻撃が炸裂する。


「これで終わる……!」


空洞に轟音が響き渡る。

異形の虚無の王も、マルドゥクの猛攻に耐えるアポロンも、戦いの最高潮に達していた。


――果たして、この二手に分かれた戦いの決着はどちらに訪れるのか。

虚無の王の本当の力、マルドゥクの魔力、アポロンの剣技、デューン達の絆――

すべてが試される、極限の戦いの幕が切って落とされたのであった。

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