ずっと主人公の過去回想の物語なので、主人公は今も生きて普通に暮らしているんだろうな、ということが伝わってきて、何か致命的なことが起こるわけではない、というのはわかっているのですが……子供の頃の主人公の心理描写が丁寧で、なんとなく「子供はこういうことを感じるだろうな」「こういう幽霊絶対いるだろうな」という気分にさせられるので、そこはかとなく不気味で気持ちが悪かったのがすごくよかったです。