カクヨムは本当に面白いサイトであるなと思いました。ああ、こういう詩も作品として出会える土壌であるのか、と。呪い(まじない)のような言葉の羅列。これらも整えられた文体で見ると、なんと読み応えのある素晴らしいものになるのでしょうか。
【海は海を燃やし、火は火を凍らせた】なんて表現は、自分の中に少しばかり残っている少年心に大きな火を灯してくれます。【見よ、七つの屍の塔が立ち、その影に千の骸が膝を折る。】七つや、千の骸という表現がまたいい。男の子は七とか千とかの数字が大好きなんですよね、いつの世も。【六つの道は七つに割れ、七つの門は八つに砕け、八つの影は九つに重なり、九つの虚は十の虚へと拡がった】の部分は数字が一つずつ増えていくのが大好き侍なので、思わずいいねを大抜刀しそうでした。
冷聲(レイセイ)や告脈(コクミャク)などの一連は、二つ名のようで否応なしにテンションが上がります。格好良い。【_烙声断章/ラクセイダンショウ。】このあたりの四字熟語もたまらなく良い。男の子は漢字が四文字羅列されている様子が大好きなんですよね、いつの時代も。
最後の部分が、また最高で。【魔法使いは祭壇に立つ。】からの終わりの節。きちんとおどろおどろしさを残しているのが、呪いらしさを感じさせ、私の好みに刺さりました。
このような言葉を生み出すことが私は憧れはあるものの本当に苦手で出来ないので、作者の方が羨ましいと心から思います。この才があれば私も魔法の世界を書いていたのかもしれません。