「ぐちゃぐちゃの太陽」という、
ユニークなタイトルに惹かれました。
抒情があふれるようにほとばしっていて、
青春の光と影を溶け合わせたような、
こころ揺さぶる作品です。
まるで散文詩のようで、
恋の空気感が底ごもりながら、
ふと吹き上がるので、
その光り輝く感性に感動させられるでしょう。
オノマトペも独特かつ多彩、
読み応えのある短編作品です。
最後に、特に秀逸な一節を紹介しておきましょう。
みんなと“同じ”ように
空気を掻いて
じゃばじゃばじゃばじゃば
華麗に泳ぐの憧れて
でも息継ぎが下手っぴだから
窒息しちゃうの