タイムラプス
渡愛奈
タイムラプス
死にたいとこめかみ響く真夜中に無心で食らうポテチは辛い
やっぱりね今日は死ぬのやめにした 明日のテレビに推しが出るので
牛乳の日付気にせず飲んだ日はほんの少し息がしやすく
「がんばれ」の優しさどこか空っぽで背負い込んだ荷物は捨てた
気がつけば生まれた日付が寄ってきてまだ早すぎると追い返してみる
一つだけ願いを叶えてくれるなら会ってみたいな二十二世紀
いつか会う死神のため生きてみるエンドロールで笑ってほしくて
死にたいと嘆いた日々は幸せで気づいたときは枯れかけのキク
えびせんの薄さの人生 走馬灯はタイムラプスで通り過ぎゆく
人ひとり消えても誰も気にはせず月の顔も変わることなく
タイムラプス 渡愛奈 @falleaves__
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます