第54話 団欒
いいねぇ……✨
私家族で食事するっていうのがこの世で五本指に入るくらい嫌いというか癒しを全く与えられないシチュエーションなので、
家族の食事風景で「家族団欒っていいよね」とか言われると能面見たいな顔で「……うん」といつも頷いているんですが、
いや! 分かるんですよ! 家族が揃って、特に普段いない家族が週末に揃って、金曜日は食事するとかよく海外ドラマにあるんですよ! 私の愛する海外ドラマに! ああいうのはほんと見てて「幸せな時間だなあ……✨」って分かるんです!
いいねーとも思ってますよ!
あの家族の愛情が分からない人間とかでは私はないので!
すごくいいです。私が自分でおおこの家族の雰囲気いいなぁ✨と思うものに関しては食事風景とかとても好きです
ただなんか「全ての人間が家族団欒を有難いと思うべき」「家族団欒が分からないなんて信じらんない」みたいなこと言われると途端に私の心の不良が疼いて「あぁ?💢」ってなることあるので、
要するにですね……空気、なんですよね。
家族家族っていうじゃないですか。
違うんですよ。
そこに集まっている人が、どれだけ「居心地の良さを共有しているか」なのです。決め手は。
私がいいなぁと思う家族団欒食事風景の場合、やはりそこに居たくないと思ってる奴が無理にそこに座らされてるとかはないです。
みんな自主的に現われてそこに座っている
忙しく働いてる兄弟たちが 金曜だーと思い各地から集まって来て、時には彼女とかも連れて来て、どうもーなんて笑い合いながら、食事をして、ちょっとお酒も飲み、父親と長男は大好きなスポーツテレビで一緒に見ながら楽しんでたり、弟と兄の彼女さんはちょっとまだテーブルの方にいて「兄は元気にやってますか」とか聞いて、仕事の様子とか聞いたり。
私はそういうの、本当に大好きなんです!✨ 憧れですわ✨✨
ただ、なんか家族が集まればそれでいいんだ 我々は家族が集まったから家族団欒というミッションをこなしておるみたいな家庭あるでしょ?
正月なんだから家族が集まらないなんて信じられへんみたいな。
お前も来い!!! 家族が集まるって言ってんだから!! お前も家族の一員だろ!!!みたいに引きずって家族を集めてる奴とかいるじゃないですか ああいう強制的家族団欒の儀は本当に実感も籠ってこの宗教団体から一刻も早く抜け出したいと思うので、見てて嫌になりますな……。
人間が集まる
居場所。
安心する場所。
考えてみると私は義務教育学校が嫌いでした。(前も言ったけど義務教育制度自体は非常に素晴らしいのは分かってますよ)
そして大学という場所が無茶苦茶好きなのです。
これ如何に?
要するに義務教育は「学校なんてやってらんねーよ」という奴らも義務だから受けなければなりません。思うに私は不良ではなかったですが心の不良だったんですね😇
完全にこいつらの気持ち側の人間です。
ですが義務なので、仕方なくそこにいる。ただ義務教育学校というのはそういうものです。我慢を覚えるのです。
本来いたくもない場所を楽しく過ごすために、楽しい友人や、好きなものを見つけて、自分の過ごしやすい居場所を作る努力を覚えるのがこの時期なのです。
勉強したくないから行かねえ
では自分が嫌だと思ったらやらねえ それだけだったら将来においても何も出来ない人間になります。
努力や我慢を覚えるのが義務教育学校の醍醐味です。
大学は義務から外れてますので、
行きたい奴が行けばいいと思っています。
だからいやいや大学とかは絶対行かないでいただきたい
大学生活で何かを見つけたいなー✨とかはせめてあってほしい。
大学はつまり、自主的に集まっている前提です。
だから居心地がいいんだなーと思うのですよ。
人が集まった場所に、自主的にそこに行きたいと思って全員が集まっていれば、居心地はいいものになります。
一人でもそこに「こんなとこきたくて来てねえよ」みたいな奴がいると、途端にたった一人だけでも空気が悪くなるのですよ。
その為、なんとなくやり取りがぎこちなくなり、気を遣って、居心地が悪くなる。
居心地が悪い場所は最悪です。
私は居心地が悪い場所がつまり、嫌いなのだなと自分で思っています。
実は私は囲炉裏が好きで、
前にも書きましたが山が好きで、山小屋って囲炉裏があるんですよね
山の仲間と山小屋に留まると、囲炉裏を囲んで夜過ごします。
私は小さい頃から山に縁があったので、
囲炉裏を囲んで山の仲間たちが話す空気、というのが記憶や印象にとても残っていて、それがとても居心地がいいのです。
しかも山小屋に至る前に厳しい山を登って来てますからね。みんなで。
「疲れたなぁ~✨」言いながら、食事をしながら、労わり合うわけですよ。
笑いながら。
山小屋の囲炉裏の、居心地の良さは最強レベルだと思っています。
我が【花天月地】の作中でも、涼州の山で囲炉裏が出てきました。
陸遜がそこで過ごしていますが……あの時に陸遜が感じていたものが、どんなだったのか、私は分かってて書いてますが、少しでも伝わっていたら嬉しいです。
なんか居心地いいんですよ
さてそんな私が共同生活の食事、がテーマで書かれてる小説を読んで来たわけです
ある日若い女性(二十代)が突然あるアパートの大家になり、
一人で食っててもあれなので、食いたい人呼んで朝ごはん食堂でもするかね という話です。ざっくり言うと。
そんなびっくりするような設定の話ではありません。よくある(?)話です。
しかしながら、これは書き手の意識によって、目的が大きく分岐する設定です。
つまり書き手の意識が「恋愛を書きたい」となると、
突然大家になった若い女性が、そのアパートに住まう男性といい感じになり、恋愛し始めるという恋愛路線メイン。
私はこれには全く興味が無いのです。興味が無いっていうか若干読みたくもないが入ってくるくらいの設定なので、この話を読み始めた時も非常に警戒していました。
書き手の意識が「居心地のいい場所」に強く意識がある場合、
逆に恋愛要素を遠ざける傾向があります。
恋愛は良くも悪くも心を乱すので、そういう意味で、自然と遠ざかるのだと思います。仮に恋愛要素が入って来ても、あくまでも居心地の良さに拘れば、ごく自然なゆったりとした恋愛描写になると思います。
この話は後者でした。
すぐに恋愛を引き合いに出して来なかったのがすごく嬉しくて🤗
色んな年齢に色んな生活をしている人たちが出て来て、
本当に「気が向いたら来て、ご飯を食べようか」なのです
居心地がいい……✨ 安心する……✨
これから恋愛要素が仮に現われたとしても、居心地の良さ発の恋愛なので、見守る気持ちも出てきます
読めるタイプの話かな~と思って心配していたんですがどっちかというと私の大好きな山の囲炉裏理論で描かれているお話だったので、気に入りました
まだ物語として大きな展開を見せてないのですが、もしそういうのがあって、そういう描き方も全然大丈夫で好きだったらぜひフォローして愛読していきたいなって思っています
自主的に集まった人たちが集団で飯を食うってなんでこんな幸せな気持ちになるんすかね……🥰
軍とか私が好きなのもそういうの関わってんだろうなあ……強制的に集められてる軍とかは全く違いますけど、ほら特殊部隊みたいに志願してたり 自主的に入る士官学校みたいな所の食事風景はいいですね
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