第53話 総司令官との対談事件
強い男同士の対談は全くたまらんな……
オーラが違う……オーラがよ……
しかも歪み理論なんだ……
総司令官とマタタビさんだと歪み理論なんだよ……
直接の部下じゃないねん あくまでも大きな苦境を共に乗り越えた同士で、いつしか秘密を共有するような関係性にはなったけど、元々の二人のポジションは仕事として繋がってはないねん 自衛隊でも特殊部隊でもないからな……
ただし全く違うような場所にいるってわけじゃなく……
友人でもなく、
兄弟の知り合いとかいう繋がりでもなく、
明確な相関図としての繋がり一切現時点ではないんですよ
ただ現場でよく顔を合わせる者同士で、
その中でお互い「際立った才能持ってるな」ってことは分かっていて、でも直接会ったことは無い時間もあって、多分お互いの名前とか聞いたら「ああ、名前は知ってる。見かけたこともある。あいつ絶対仕事の出来る奴だよな」みたいな認識を持っていて、知り合う前から好感持ってるような状態で、
ある時どこかで実際に挨拶を交わして話す機会があったんだろうなあと。
そういう時って才能ある者同士が一気に分かり合えるんですよね……!
ある意味信頼関係だけで繋がっていて、あとは仕事としては部下でもなく先輩後輩でもなく、友人でも兄弟の知り合いでもなく、見事な他人なんですわ
だけど過去を知ってる!!!✨
見事な歪み理論やこれ……!
ただあの二人を明確に分けるのは、恐らく目的なんでしょうな
総司令官殿は文字通り、もっと多くの公の使命を負っていて、部下とかも抱えて、戦っている。
マタタビさんはある意味で、もっと個人的な願いの為に、動いてる感じがする。
その二人の使命と願いが遠からずの所にあるから、協力し合っているけれど、
ある意味で太陽の下で軍隊として戦ってる総司令官殿と
月下の下で密かに単独で戦ってるマタタビさんとでは、
立っている場所が違う感じするのがどっちも素敵である
だって二人が同じことを求めていたらマタタビさんとっくに総司令官の下に馳せ参じて部下になって共に戦ってると思うもんな。
それをしないってことはやっぱりちょっと動く理由が二人は違うんだと思う。
マタタビさんはマタタビさんだけの動く理由があるのだろう
総司令官殿はそれを知っているから、無理に自分の部下になれとか、一緒に戦おうとか言わないんだろう
でも大きな苦難が起きれば絶対お互い力を合わせられることも分かってる感じ
言葉にしない……信頼関係!✨
いいねぇ……。
なんつーかな……この二人の関係って海外捜査ドラマで言うと、シーズン1~3の間はたまーに顔合わせて、一緒に事件解決したりして「あいつは出来る奴だ」と認識が強くなっていってシーズン4とか5になるとたまに飲みに行くようにもなってるけどやっぱり同じ部署とかじゃないんだけどシーズン6とかで何かとんでもないことが起こって万事休すな時に「あいつに頼んでくれ……」とここぞという時に名前を呼ばれるみたいな何とも言えない触れるか触れないかでも圧倒的に実力と人柄信じてるみたいな素敵な距離感と信頼感があるのだ……
ちょっと所々総司令官殿がマタタビさんからかってるような描写もあったのがたまらんかったですわ
マタタビさんが初めて人生の経験値で及ばない年上の人の前に出た青年にちゃんと見えた……マタタビさん孤高の股旅武者かと思っていたけれど、こんな半端なく強そうなSランク総司令官に実力と人柄を信頼されてるとかそこまで分かり合えてる存在もいて少し安心したし 相変わらず押さえてるとこ押さえてるカッコいい人なのである……
マタタビさんが京都で個人的な理由で別行動していても「なんだ舞妓か!? 折角京都に来たから舞妓さんに会う感じか!?」と思わせないほど、しっかりと自分の感情を制御し、使命に真摯に取り組む人だと分かっていたのできっと何か後々重要な情報を確かめに言ったに違いない……✨と信じていたがまさかの女性に会いに行ってた(誤解を招く表現)ことが発覚して
マタタビさん駄目だぞ!! そーいうところだぞ!! きみのダメな所は!!
そーいうの……突然ぶち込んで来るところがきみの(素敵すぎて)ダメな所だぞ!!ってなりました
突然頭ぽんぽんして来た時にそーいうのは見るとこっちが予期しなすぎてあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああマタタビ頭ポンポンしたああああああああああああああああああああああ!!!!!!!✨✨ってなるから控えてくれ!!って言っただろ!!! そういうのホント無意識にお見舞いして来るマタタビさん大好き!!!🥰
絶対マタタビさん女性訪ねて行く時なんかちょっとした綺麗な和菓子とか病院とか訪ねて行く時はちょっとお花とかも持って行くタイプでしょ……
というかねえ……総司令官と会ってる時に「風で飛びそうになった三度笠を慌てて押さえた」っていう一文があったんですよ……。
この一つの文で、
マタタビさんがこの総司令官にはかなりのアドバンテージを持たれていて、ある角度からでは自分など敵わない人だみたいにも思っていて、自分より遥かに年上で人生経験積んだ人だと思っていて、その人の前では自分なんか全然未熟者なんだろうなーって思ってる、「立派な年上の前に出て、無意識にもちょっといつも出せない不安を出せるようになってる、同年代と一緒に並んでると突出して落ち着いて才あるように見える青年の分相応な幼さ」が現われてる気がするんですよ……。
その証拠に三ツ星ホテルのスイートで話してた同年代系の令嬢と騎士と会ってる時なんて三ツ星ホテルのスイートだけど三度笠外さずに被っていてその三度笠を指で上げて彼らを見るみたいな完全に三度笠一つでさえきちんと制御下に置いてる描写とかあって、マタタビさんが三度笠をアワアワ扱う描写なんか今まで書かれたことなかったんですよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!✨✨
一瞬アワったところに
幼さ出てたな……✨とても可愛かった……。
あの一文でもはや私は総司令官殿がどれほどの実力者であるか分かるよ……
伝わって来る……
優れた作者さんはやはり端的な文章でも多くの情報をこちらに伝えて来て下さるもんだな……だからこういう人たちの「文」はセリフや描写が豊かに感じられるのだろう……。
あと思うんだけど、遠回しに書いて謎めいた感じだけ見せてるわけじゃないんだよな、こういう人は。いうべきこと実ははっきり書いてる時とかもある。
私は個人的に今回気に留まったのが「驚くほど似ていた」って部分ですわ……。
マタタビさんは非常に素は美しい喋り方をする人なので、
そういう人ってなかなか「あいつ」って言わないと思うんです
どういう時にそんな人が相手を「あいつ」などと言うかというと、
余程敵対心があるか……
それとも、余程身近な……例えば……喋り方美しい人でも「愚弟」とか「愚息」とか昔からも表現したりするでしょう?
なんかあーいう……雰囲気が……。
いや!! まあこれくらいにしておきましょう!!
もう私はマタタビさんのとこは、作者さんの頭にはとても私の想像を超えるような範囲の深い物語イメージが出来てんだな!!という印象を持ちましたので、あんま先々のこと想像していくのはやめました!!
ただ! 読ませていただいた部分をじっくり噛み締めて楽しんで行くのみです!!
総司令官殿が「昨日あったんだろう」と言っているということは「昨日あの方に会いました」という報告がどこからか成されているということであり、
その方が昇進試験を受けるということは探求者であるため、戦いの場に今後現れる可能性があり、
その昇進試験についてマタタビさんが「早すぎる」と非常に心配していたことから、
マタタビさんにとって危険から遠ざけたい女性であることが推察出来るため、
第一部から読んで来た私は誰よりも女性の気配を周囲に見せなかったマタタビさんがここに来て闇と光のような両極の女性の影響を受けている感じの描き方が大変色気を感じてお好みですな
違うんですよ……こちらのお話、なんというか変な、話の邪魔になるような軽率な恋愛とかを書いてないのが実は私はとても好きで。
ただ、マタタビさんの描写とか見てると、非常に深いレベルの愛とか恋とか、実は描かれているのです
これです!!!!
恋愛を書かない作家と
恋愛を書けない作家の違いは!!!
恋愛を書かない作家の生み出す世界観が醸し出すこの何とも言えない「この二人どんな会話してたんだ~~~~!!」みたいなもどかしいけど想像したらドキドキするような、ヴェールの向こうでやりとりされてあるような恋愛観。
ちゃんと恋とか愛とか存在する、物語。
作者が恋愛が見るのもやるのも苦手なのか、全く作品にも出て来ない話もあります。
これは本当に色気がない!! 書けないんだなー恋愛。っていうのが見えてしまうと、やはり欠点になります。
ただし、恋愛要素が無いのにもかかわらず、人間が多彩で、魅力的な作品もあります。それは、やはり恋愛書かない別の何かで、魅力を補っているということなので相当技術がある。
恋愛を書かないからダメと言うわけでは全然ない部分。
この二つ考えると、私はこちらのお話どちらかというと前者のような気がするのですよね。なんかこうまだ、決定的に明確な恋人同士のやり取りは描かれたことないんだけど……なんかその気配は幾つかするんですよ。
それが今後、パッとマタタビさん頭ポンポン事件(?)のように、ある日何の脈絡もなく明確に描かれる可能性があるのがこちらのお話の恐ろしい所です
こういう時カクヨムのR-15制限がものすご面白い効力を発揮して来るんですよね
いわゆる恋人関連描写に制限かけて来るじゃないですか。
だからある種、その作者の真の実力にもカクヨム少し制御掛けて来るんですよ
一体この方がR-18の名の許であったらどの程度の人間の愛情表現描写を書いて来る人なのだ……と作者フルパワーの描写に規制が掛かってるから、そこが未知なのがものすごく興味深くて面白い
私はこの作者さん、今描かれている内容が100%好きなので全く惜しいとか、悔いとかはゼロなんですが、
時々好奇心でこの方がRー18許可なら、どの程度の文章表現になって来るのか、今と変わるのか、そんな変わらないのか、そこが興味湧くことあります
最初はもっと単純明快な文章の印象、分かりやすいみたいな観点で読みやすかったんですが、物語が進んで行くうちに、簡単な書き方でも深みを持たせて書かれる方なんだなと分かって来たので、
そういう人はR18とかだと、更にそれの範囲拡大を利用して自分の技術を上手く駆使し、R18に見合った文章書いて来そうな気もする
そうなんですよ。実力者って本当に弘法筆を選ばずなのです
R18規制掛けられると、一切実力発揮できなくなる人とかは、やはりR18に甘えているのです 本当の実力持っている人は「ああ今回はR15なの? 分かった、んじゃR15レベルで今回行くわ」ってスイッチ一つで切り替えて来て、R15だろうとR15レベルの技術を駆使して結果としてR18レベルのインパクトを違う表現方法で与えて来たりするので、さしてそのあたりの制限は関係ないんですよね
実力無い人ほど規定の影響を重く受けますな
実力者は多分R15とR18の制限の違いを今日も楽しみながら書いとるわ恐らく
この方の恋愛描写はそういった規定にも関わってまだ未知数なので、今後本当に楽しみにしたい
マタタビさんは今現在自分自身にすごく十字架を背負ってるため
「愛じゃない」という言い方をするのよね
自分が想っていようとも、それは自分の一方的な想いだから、意味のないものだという捉え方をする
それが、相手が真摯に「貴方のことが好き」とマタタビさんが否定できない領域から、他人の聖域からそういう愛を伝えられて来た時に、彼がそれに対してどういう反応を示すかはこれもまた未知の領域なんですよ
楽しみです……✨
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